『この国は滅ぼさねばなりません。神がそうおっしゃいましたので』
概要
CV:上田麗奈
竜の六血族の一つである翼の血族の血主。翼の竜王こと『天翼竜』。
礼服のような白いドレスに身を包み、背から生えた白い翼と頭の上の王冠を模した輪っかも合わせて、その姿は天使を思わせる容姿をしている。
長い竜と人との戦いの歴史の中で何かをしたという記述こそないが、ただ一つ、時を操るという事が言い伝えられている。
竜の神からの命令を受けたと勝手に解釈しそれを信じ込み、翼の血族を率いてレーゼ王国への侵攻を開始した張本人。(厳密には竜の神は殲滅命令を出していない)
人物
その見た目に違わず、基本的には優しさと慈愛に満ち溢れている。が、それはカルト信者がぱっと見善人に見えるような物であるのと同じである。
竜の神からの命令、というより発言をその都度、意味不明に捩じり解釈して殲滅や虐殺も平然と行いそれを正当化している虐殺者。
その性格からサディストとしての側面も強く表れる。
そしてそれを上記のような「神がおっしゃいましたので」と嬉しそうに語り正当化している。
具体的には、「好物のお菓子屋が閉店する」→「興味を失い、なんだっけ?と聞く」→「神が要らないと言った」→その国の全てを殲滅する。
と、意味解釈に全くの整合性が無く支離滅裂。一言でいえば、彼女の発言の大部分は「彼女の妄想」に始終する。
また、かと思えば虐殺から生き延びたり、仇討ちにやってきた者に対して、「それは神の采配。よくぞ生き延びてくださいました」「あなた方を苦しみから救いたいのです」と謎の解釈を持ち出し、挙句は血の盟約(人に血を注ぎ竜に変える能力)を強引に履行させ己の血族に加えて洗脳しようとしてくるなど、身勝手かつ独善的な言行により災いをばら撒く我執と妄執の狂信者で狂乱者。
それでも竜の神が関わりさえしなければ、それらもほとんど表層には出ず、誰に対してでも分け隔てなく心優しい聖女のような女性。
しかし、懐刀である第二位階のウォルテカムイだけは別で、彼に対してだけは辛辣で口が悪く、彼がやらかす度に「この愚か者!」と罵ったり、時には晒し首にして何日も日干しにするなど苛烈な仕置きをする事も(なお本人は平然と会話できるぐらいピンピンしてた)
戦闘能力
時を操る時操魔法の使い手。
だが、本来この魔法は人の身では限定箇所や物体を停止、巻き戻すだけでも大量の魔力や寿命を消費してしまう。
しかし、竜王である彼女の場合は数十分も時間を停止させた後、一拍休憩するだけで、また同じだけの時間を停止、または巻き戻せるほどの破格の魔力量を有する。
一方で彼女自身は闘争を好まず、戦闘そのものも不得手なのだが、当の本人は己の時操魔法ならどのような強敵でも一瞬で無力化できると絶対の自信を持っている。
逆に、その時操魔法を破られあっさり心が折れてしまい、魔法そのものが使用不可に陥るなど、メンタルそのものが戦いに向いていない。
だが、クリムゾンからも「竜王の中では最弱だが、魔力の総量は最大」と評されており、ただいたずらに魔力の弾を撃ちまくるだけで、周囲一帯を吹き飛ばせるなどその魔力量は絶大。
「世界よ、静止なさい」
言葉通り自分以外の存在の時間を停止させる。大概の敵はこれだけで無力化してしまう。
また、任意で特定の人物だけ停止する対象から外せるため、眷属である翼の血族も動けるように設定している。
「時よ、戻りなさい」
対象の存在の時間を巻き戻す。致命傷どころか死亡した者も生き返らせられる。
「世界よ、巻き戻りなさい」
世界そのものを数十分だけ巻き戻すアルテマティアの切り札。
この間に彼女への奇襲が成功しても、どれだけ翼の血族を倒しても、これを発動されれば全てが振りだしに戻ってしまう。
だがそれ故に消費魔力は甚大で数回で魔力が底をつく。