概要
志村弧太郎の妻であり、志村転弧(死柄木弔)の母親。劇中では既に故人。
転弧が5歳の頃、"個性"を発現した際の事故に巻き込まれて亡くなった。
死柄木弔が装着する「家族の手」の中では、首を絞めるように覆う両手が彼女のものである。
家庭内では愛着障害を抱えた弧太郎と周りの家族の調整役を担っており、弧太郎の転弧への行き過ぎた躾けを戒めつつも、転弧に対してはヒーローに憧れることを止めるようそれとなく促していた。
作中ではストーリーの中盤以降、死柄木弔の断片的な記憶の中の面影として他の家族と共に登場した。
彼女達の手は、かつての温かい愛情と消えない罪の意識を呼び起こす存在として死柄木弔の感情を苛み続けてきたが、彼がリ・デストロの戦いを通して自身のアイデンティティを完全に確立したことでその役割を終える。
全面戦争の最中、死柄木弔が生死の境から覚醒する際には、心象世界で闇の中へと進もうとする死柄木弔の首を絞めて引き戻そうとしたが、死柄木は「もう俺を否定するな」という決別の言葉と共に、彼女を含めた家族の面影を跡形もなく消し去った。