オール・フォー・ワン「引き留めるように…咎めるように 着けられた家族の手―――」
CV:湯屋敦子
概要
志村弧太朗の妻であり、志村転弧(死柄木弔)の母親。劇中では既に故人。
旧姓は「まぎ(417話より判明。漢字表記は不明)」。両親の千津夫、真子と共に弧太朗の家で同居していた。
転弧が5歳の頃、"個性"を発現した際の事故に巻き込まれて亡くなった。
死柄木弔が装着する「家族の手」の中では、首を絞めるように覆う両手が彼女のものである。
家庭内では愛着障害を抱えた弧太朗と周りの家族の調整役を担っており、夫の転弧への行き過ぎた躾けを戒めつつも、転弧に対してはヒーローに憧れることを止めるようそれとなく促していた。
作中ではストーリーの中盤以降、死柄木弔の断片的な記憶の中の面影として他の家族と共に登場した。
彼女達の手は、転弧の消えない罪の意識と愛情を呼び起こす存在として死柄木弔の感情を苛み続けてきたが、彼がリ・デストロの戦いを通して自身のアイデンティティを完全に確立したことでその役割を終える。
全面戦争の最中、死柄木弔が生死の境から覚醒する際には、闇の中へと進もうとする死柄木の首を絞めて心象世界の中に引き留めようとしたが、死柄木は家族の面影を跡形もなく崩壊させることで、過去への未練を完全に断ち切った。