CV:能登麻美子
概要
『薬屋のひとりごと』の登場人物。
後述する理由のため、皇帝とは親子というよりは姉弟のように見える。
元は先帝の婚約者の異母妹であり、異母姉の侍女として後宮に入っていた。世間知らずの異母姉は先帝の異常な趣味を見抜けず、舞い上がって近付いた結果先帝に拒絶された。安氏は成人女性に怯える先帝が統治者の器ではないことを見抜きながらも、自分なら入り込めると思い姉ではなく先帝を気遣った結果彼のお手つきとなり、現皇帝を里樹妃より若い年齢で産む。
が、先帝は政治的に無能であったため、先帝の母にあたる前の皇太后が実権を握って政務を主導するようになり「女帝」と称せられるになる。
東宮(現皇帝)が元服し阿多妃が臨月の時期を迎えた頃、自身も同時期に臨月を迎えることになってしまったうえ、運悪く同時期にひどい難産になったことにより、東宮の子のお産にあたっていた医官は無理やり安氏のもとに連れていかれる。
その結果、安氏は皇弟を、阿多妃は次の東宮をそれぞれ出産するが、阿多妃は子宮を失い、二度と子供を産めない身体になってしまう。
皇弟と次の東宮は健やかに育つが悲劇は続き、ほどなく次の東宮は亡くなり、安氏と阿多妃の出産にあたっていた医官は、女帝の逆鱗に触れて膝の骨を抜かれる肉刑を受け、後宮から追放されてしまった。
それから十数年後、後宮に入った猫猫は現皇帝の一人娘・鈴麗公主を救ったことにより玉葉妃の侍女に取り立てられるが、園遊会で鈴麗公主を抱く年若い祖母の姿に驚愕する。
実家は皇帝の外戚として良く政治に口出ししてくるため皇帝はうざく思っているが、当の安氏は政治には殆ど口を出す気はなく、安氏自身も実家との折り合いは良くはない。