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アウトレイジの編集履歴

2012-09-13 02:32:53 バージョン

アウトレイジ

あうとれいじ

ビートたけし、もとい北野武監督の映画。15作目。

アウトレイジ(OUTRAGE)とは映画のタイトルのひとつである。2009年カービー・ディック監督の映画と2010年北野武監督の映画があるが、ここでは後者について説明する。



作品解説

 北野武の15本目の監督作品であり、R15+指定として年齢の視聴制限を受けている。北野監督はどうやって人を殺そうかというプロセスを先に考え出し、それに対しストーリーを後付けしたとのことである。見るからに内容が過激な暴力拷問の場面が多くある。

 2012年秋に『アウトレイジ ビヨンド』を公開予定。


あらすじ

 関東一円を支配する巨大暴力団・山王会の関内会長は、傘下の池元組が麻薬を扱う村瀬組と兄弟杯を交わして親密になっていることを快く思っていなかった。そこで関内の右腕・加藤はこの2つの組を仲違いさせようと企て、池元に対して「村瀬を締めろ(軽い制裁を与えろ)」と無理な命令をする。兄弟分の村瀬に手を出せない池元は、配下の大友組に村瀬組を締めることを命令する。池元の二枚舌、山王会の思惑に翻弄されながらも、大友組は村瀬組を締めることに成功し、村瀬組は解散する。

 池元の行動に不愉快を覚えつつ、大友は村瀬のシマを事実上継承し、大使館の闇カジノで成功を収める。一方、村瀬が隠れて麻薬を売っていることが発覚し、池元に唆された大友は村瀬を殺害する。ところが、このことを口実に池元は大友に破門を言い渡し、大友は怒りを露わにする。大友は復帰のため、関内の元を訪れ許しを請うが、逆に関内は池元の殺害を唆す。そこで大友は悪びれず闇カジノを訪れていた池元を殺害する。闇カジノを狙っていた関内は、今度は池元組若頭の小沢に、組を継ぎたければ親の仇を討てと煽り、大友組と池元組の抗争を仕掛ける。本家の手助けも得た小沢は、次々と大友組の組員を殺害し、彼らを追い詰めていく。



登場人物

山王会本家

関内(演:北村総一朗)

関東最大勢力を誇る巨大暴力団“山王会”会長。

表向きは好々爺の如く振舞うが、実際は非常に狡猾であり、自身は一歩も動くことなく加藤を使って命令を下す。

直属配下の池元組が山王会に所属していない村瀬組とつるみ、薬物売買で儲けていることを気に入らず、両者の間に争いの火種を生むきっかけをつくる。

大友組が村瀬組から奪った領地でカジノ経営を成功させると、そこを本家直属とするため、それぞれに都合のいい嘘を吹き込んで池元・小沢・大友の共倒れを図る。

が、最期は裏切った加藤に銃殺される。

加藤(演:三浦友和)

山王会本家若頭。関内の右腕として様々な命令下す。

関内にはきつく当たられながらも黙って従うが、村瀬に擬似的な引退をもちかけて後に村瀬組が完全崩壊する遠因を作ったり、片岡・石原と個人的なパイプを持ったりと、会長の目の届かぬところで着々と地盤を固めていく。

大友組を壊滅させた小沢を銃殺すると、それを好機と見て同時に関内も殺害し、罪を小沢に着せて自身は会長の座へとのし上がった。

池元組

池元(演:國村隼)

池元組組長。

私欲の塊のような男で、会長には媚びへつらいながら、配下の大友組に汚れ仕事を丸投げし、兄弟分である村瀬も嬉々として利用する。

村瀬組との付き合いに釘を刺された今回の一件も大友組に全て押し付け、自身は素知らぬ顔で詫び金を懐に収めていく。

村瀬に利用価値がなくなったと判断すると彼の殺害を大友に任せるが、親分の兄弟分を殺すような人間は許せないと会長に吹き込まれ、あっさりと大友を破門。

にも関わらず、平気な態度で大友組のカジノに出入りを続けたため、大友の幻燐に触れて殺害される。

小沢(演:杉本哲太)

池元組若頭。

20年以上に渡り池元に忠義を尽くすが、内心では虎視眈々と出世を狙っている。

元々、大友に対し池元の引退を図ることを持ちかけており、さらに会長から盃を約束され、大友が池元を殺害する際には彼を見殺しにした。

その後、形の上では親分のカタキをとらなければ組長の座は与えられないと会長に吹き込まれ、終盤では本家と共に大友組を皆殺しにしていく。

しかし、最期には加藤に殺害され、会長殺しの汚名を着せられる。

大友組

大友(演:ビートたけし)

大友組組長。

池元組の下請けにあたり、面倒事は全て大友組の任務となる。

生粋の武闘派で、作中のメインキャラクターでは最も直接的な殺害数が多い。

池元の命令で村瀬組といざこざを起こすため、組員を村瀬組のぼったくりバーにわざとひっかからせ、木村・飯塚に詫びを入れさせるが、武闘派故の過ぎた行為により恨みを買い、抗争に発展してしまう。

一度目の抗争では村瀬を引退に追い込むが、後に隠れて活動していたことが判明した彼を池元の命令で今度こそ殺害。しかし、当の池元によって破門を言い渡されてしまう。

会長から発破をかけられるとついに池元も殺害するが、今度は小沢との抗争に発展。

部下たちが次々と殺されていく中、大友は苦渋の末、刑務所に逃げ込むという選択をとる。が、そこで待ち構えていた木村によって殺された。………はずだったが。

水野(演:椎名桔平)

大友組若頭。

組長同様、残酷な行為もいとわない武闘派だが、大友には強い忠誠心を抱く。

およそ笑えるような場でない時でも不敵な笑みを浮かべていることが多々あり、不気味な印象を与える。

作中では飯塚・木村を怒号で追い詰めたり、奪った村瀬組の領地を運用する過程で様々な人物を手際よく脅したり、薬の売人をかなり残虐な方法で締め上げたりと、多くの重要任務を果たす。

また、組の体裁を気にかけてもおり、池元の前ではしっかりとボタンを留めてから接し、大友組の失態に怒った小沢の前では、不祥事の責任をとらせる形で組員を手酷く殴り倒した。が、小沢の上から目線の態度は受け入れなかった。

小沢との抗争の際は大友の命令により身を潜めていたが、居場所を突き止められ、小沢の部下によって作中屈指の残酷な方法で殺されることとなった。

石原(演:加瀬亮)

大友組組員。

金庫番を務める。大友・水野のやり方とは相容れない現代的なインテリヤクザであり、頭脳を使って金を稼ぐ。自分以外の人間を見下しており、度々殴ってくる水野のことは特に嫌っている。

カジノ経営を任されているが、自分しか英語を使えないのをいいことに売上金をごまかしており、薬の売上も横領している。

実は大友組にはもう一人英語を話せる組員がおり、彼から横領をネタにゆすりをかけられるが、終盤、関内の策略が明るみになったタイミングで本家にカチコミをかけにいくと見せかけ、その組員を連れ出して殺害する。

古いやり方に見切りをつけている加藤と内通しており、加藤が会長になったラストシーンでは彼の側近の座に着き、経済ヤクザとして“山王会の金庫番”と呼ばれるまでになっていた。

村瀬組

村瀬(演:石橋蓮司)

村瀬組組長。

山王会に所属していない弱小ヤクザ。主にぼったくりバーの経営や薬の売買で稼ぐ。

池元とは兄弟の盃を交わした間柄であるが、彼からは完全に利用する対象としか見られておらず、山王会に入れるよう頼んでやるという嘘に踊らされながら、金を吸い上げられていく。

大友組との抗争では、歯医者で治療を受けている際に襲われ、大友によって器具で口の中をぐちゃぐちゃに掻き回されてサイボーグのような姿になる。

その後、加藤の提案で表向きは引退し、裏でひっそりと活動を続けるが、それがバレるとついに池元に見限られ、大友によって殺害される。

木村(演:中野英雄)

村瀬組若頭。

飯塚の付き添いとして大友組に謝罪へ向かうが、散々揚げ足を取られた上で水野によりカッターナイフでの指詰めを強要され、さらに大友に顔を切り刻まれる。

後日、恨みに燃えた状態で大友組組員を殺害し、本格的な抗争へと発展するきっかけをつくる。

カタギになった上で再度、大友への復讐を成し遂げようとするが、逆に追い詰められ、逃走する。最後は刑務所で大友を待ち構えており、彼を殺害した。………はずだったが。

飯塚(演:塚本高史)

村瀬組組員。

ぼったくりバーで客の呼び込みを担当するが、組長の兄弟分である池元組系列の大友組組員をひっかけるという大失態を犯してしまい、指を詰めて詫びを入れに向かう。

その後、木村と共に復讐を行い、結果的にその組員を殺害するが、さらにそのケジメをつける形で、新幹線内で射殺される。

警察

片岡(演:小日向文世)

組織犯罪対策部配属の刑事。

大友は大学時代のボクシング部の先輩であり、今でも彼とは情報と金を交換する関係にある。一方で本家の加藤とも関係を持ち、彼からも金を受けとる。

真っ当な警察官とはとても言い難い人物で、一連の抗争では大友の犯行を証拠不十分としたり、加藤に警察の動向を教えたりと、暴力団との関係を私物化している。

最後には大友を逮捕して出世し、加藤に自身の後任を紹介する。



※wikipediaより内容を引用


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