概要
ブレイズ(The Blades)とはタムリエルの帝国の皇帝直属の親衛隊。
皇帝の護衛や各地の諜報活動までを任務とする帝国軍のエリートで構成されている。
アカヴィル由来のアカヴィリ・カタナ(スカイリムではブレイズソード)に代表されるようにどこか日本風の装備をしているのが特徴。
タムリエル各地に拠点を築いているが、建物もアジアンチック。
TES1:Arenaの頃からその名前が確認できるが、この時点では帝国の最高の戦士が集う集団としか説明されていない。
TES2:Daggerfall以降は皇帝直属の親衛隊として登場し、主人公が所属、または協力することになる。
起源は第1紀の時代にアカヴィル大陸で活動していたドラゴン退治を生業とした「ドラゴンガード」と呼ばれる戦闘集団。
彼らはドラゴンスレイヤー「ドラゴンボーン」をリーダーとしており、第1紀2703年にドラゴンを追ってタムリエル大陸までやってくるとシロディールとスカイリムの国境のペイル峠で後にシロディール第2帝国を樹立するレマン1世と出会い、彼の声を聞き、レマンをドラゴンボーンと認め、レマンの私兵として仕えるようになった。
以降代々ドラゴンボーンが皇帝として君臨するようになると、ドラゴン退治よりも親衛隊としての任務が主になるようになっていったが、スカイリムなどではドラゴン退治も行われており、スカイ・ヘイブン寺院に「アルドゥインの壁」を築いている。
第1紀2920年に皇帝レマン3世が暗殺されるとドラゴンガードは解散。一部は戦士ギルドを結成し、残りはドラゴンナイトとしてドラゴンガードの任務を後世に伝えるため活動することとなる。
そして第2紀末期に時のドヴァーキンであるタロスがタムリエル大陸を統一すると「ブレイズ」と名を改め、再びドラゴンボーンに仕えることとなる。
しかし、この時すでにドラゴンはニルンにいなかったためドラゴン退治という任務は忘れられることとなる。
第3紀末期に「オブリビオン・クライシス」が起こるとクヴァッチの英雄と共に最後の皇帝継承者マーティン・セプティムを守るために活躍。
しかし、マーティンは自分の命と引き換えオブリビオン・クライシスに終止符を打つ。それは竜の血脈の断絶を意味していた。
第4紀に入るとミード家が皇帝となるが、ブレイズは彼の一族をドラゴンボーンであると認めず距離を取ることに。
そしてサルモール率いるアルドメリ・ドミニオンが帝国にとって危険であると密かに行動を開始するが、アルドメリ・ドミニオンとの戦争で大勢のメンバーが殺され、帝国とアルドメリ・ドミニオンの間で結ばれた終戦協定の中にブレイズの解散が盛り込まれていた。
ブレイズの生き残ったメンバーは散り散りとなり、再起の時を待って身を潜めていた。
そんな中、第4紀201年にスカイリムで今や伝説となったドラゴンが目撃され、時を同じくして「ドラゴンボーン」と呼ばれる人物の噂が流れた。
各作品のブレイズ
TES1:Arena
サイドクエストでランダムに出会う組織。タムリエル最強の騎士団で右目の上に傷があるのが特徴。主人公が参加することはできない。
TES2:Daggerfall
皇帝直属の親衛隊という設定が追加され、ヌミディウムのマンテラをブレイズに渡すことで帝国がハイロックを平定するエンディングになる。
主人公は恩赦の条件としてハイロックで任務にあたるのだが、後の世ではブレイズの一員として任務にあたったと解釈されている。
TES3:Morrowind
囚人船に乗せられ、モロウィンドで釈放された主人公の恩赦の条件がモロウィンドに到着してブレイズの指揮官カイウスの指示に従うことであったので、バルモラの町にいる彼を探すことが最初の目標となる。
町はずれのあばら家に住む上半身裸の怪しい男、しかも部屋にはスクゥーマ(麻薬)の小瓶も部屋に散乱している、という如何にも変人な人物がモロウィンドのブレイズ指揮官カイウス。
メインクエストを進めるには彼の指示に従うためにブレイズに加入する必要がある。
主なメンバー
カイウス・コサデス
ブレイズのモロウィンド支部のマスター。なのだが麻薬・アルコール中毒で常時上半身裸の怪しいおっさん。
メインクエストを進めると帝国に呼び戻されモロウィンドから姿を消す。
TES4:Oblivion
皇帝ユリエル・セプティム7世からウェイノン修道院のジョフリーを頼るよう言い遺されたので彼を探すことに。彼こそブレイズのグランドマスターでありユリエルの隠し子で最後の竜の血脈マーティン・セプティムを知る唯一の人物あった。
マーティンをブレイズの拠点「曇王の神殿」に連れて行くとブレイズに加入されるか聞かれるが、加入しても専用のクエストがあるわけでもなく、利点は神殿内の装備や備品を頂けるようになるくらい。加入しなくてもストーリーは問題なく進むので自身のロールプレイに合わせて選ぼう。
主なメンバー
ジョフリー
ブレイズのグランドマスター。普段はウェイノン修道院の修道士として潜伏している。
皇帝ユリエル・セプティム七世の隠し子を知る唯一の人物。
老齢だが戦いとなれば両手剣のアカヴィリ・カタナを振り回す強者。
ボーラス
ゲーム開始直後に皇帝に付き添って現れるブレイズのメンバーの最後の生き残り。
皇帝の死に責任を感じ、主人公の脱出を手助けしてくれる。
TES5:Skyrim
アルドメリ・ドミニオンとの終戦協定にブレイズの解散が盛り込まれたため、反抗したものはサルモールに粛清され壊滅状態になっている。
今作でブレイズは実はドラゴンボーンをリーダーにしていたドラゴン狩り集団が本当の姿だったという後づk…事実が明かされ、主人公がドラゴンボーンと判明すると数少ない生き残りのデルフィンがコンタクトを図ってくる。
従者をブレイズに加入させることができるが、メインクエスト中盤でグレイビアードに協力するドラゴン「パーサーナックス」の退治を完了するまで主人公を追い出すのでプレイヤーの印象は悪い。
加入した従者が「自分がブレイズの一員になれるなんて」などと言ってくるので結構知名度は高い様子。
主なメンバー
ブレイズの生き残り。普段はリバーウッドの宿屋「スリーピング・ジャイアント」の女主人として潜伏している。
主人公がドラゴンボーンであると判明すると接触してくる。
ブレイズの生き残り。元ブレイズ公文書保管人。サルモールの追手から逃げるためにリフテンのラットウェイの奥深くに隠れ住んでいる。
ブレイズとしては珍しい魔法メインの戦闘スタイル。
ESO
第二紀582年が舞台のため「ドラゴンガード」はすでに解散しているが、DLCでドラゴンガードを再建したり、装備を作るクエストが体験できる。