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天幕のジャードゥーガルの編集履歴

2024-04-25 21:24:06 バージョン

天幕のジャードゥーガル

てんまくのじゃーどぅーがる

Souffleで連載されている漫画作品。作者はトマトスープ。

概要

秋田書店web漫画サイト「Souffle」で連載されている漫画作品。ジャードゥーガルはペルシア語で「魔女」の意。


作者はトマトスープ


13世紀のモンゴル帝国を舞台にした、魔女と呼ばれ畏れられた女、ファーティマ・ハトゥンの栄達と復讐の物語を描く。作者が構想に10年をかけ、満を持して世に出した作品とされる。

主人公ファーティマを始め、作中のキャラクターは実在した人物たちをモデルとしている。


単行本はボニータコミックスから発売されている。

2024年2月時点で既刊3巻。


あらすじ

西暦1213年、イラン東部のトゥース市で、シタラという少女が学者一家の預かり奴隷となる。

彼女を買ったのはその家の学者の寡婦であったファーティマという女性。シタラを売った奴隷商は賢婦人のファーティマの元でシタラを学ばせ、賢い娘に仕立てればより高値で取引される奴隷になり得ると踏んだのである。


 親元に帰りたがっていたシタラは、自分の値を釣り上げるための勉強に反発していたが、『知恵や知識を持っていれば生きていく上で何をすれば良いか予め判断出来る』と諭したファーティマの息子ムハンマドの導きもあり、勉学に励み、8年後には聡明な女性に成長する。ファーティマ家の奴隷仲間たちとも親しくなり、ファーティマ家はシタラの新たな居場所となりつつあった。


しかし市にモンゴル帝国の軍が侵攻。ファーティマとシタラは地下室に身を潜め、敵をやり過ごそうとしたものの、トゥース攻めの主将であるチンギス・ハンの第四皇子トルイに発見されてしまう。

彼の妃の所望する貴重な蔵書、家の財産であるエウクレイデスの『原論』をファーティマたちから奪おうとしたトルイに、シタラが刃向かい殺されそうになるが、ファーティマが凶刃からシタラを庇い命を落としてしまった。


シタラは捕虜として身柄を拘束され、残った仲間たちも過酷なモンゴルへの旅路で次々と死亡。遂にシタラは天涯孤独となってしまった。


シタラは自身から全てを奪ったモンゴルへの復讐を果たすため、名を嘗ての主人と同じファーティマと改め、志を同じくするオゴタイ・ハンの第六后・ドレゲネと手を組み、後宮に仕えることになる。


登場キャラクター

ペルシア人の奴隷の少女。教養豊か。

ファーティマたちをモンゴル軍に殺され、復讐を誓う。


トゥースの街の人々

  • ファーティマ

シタラを雇った家の奥様。聡明で心優しい女性。亡くなった夫は学者だった。

シタラを実の娘同然に愛して育てる。


  • ムハンマド

ファーティマの息子。

勉強の旅に出たが、ニーシャプールという町でモンゴル軍の襲撃を受けたらしく、消息不明。


  • 伯父様

ファーティマの兄。教師の免許を持っている。


  • ズムッルド

シタラの奴隷仲間の女性。西の国の出身。弟のミハイルがトゥースの民軍にいる。名前は『千夜一夜物語』の女奴隷に由来し、『エメラルド』を意味する。


  • アニース

シタラの奴隷仲間の女性。「奴隷は所詮奴隷、あまり期待しない方がいい」という考えの持ち主。


チンギス・カンとその兄弟・息子たち

  • チンギス・カン

モンゴル帝国の初代皇帝。1227年に崩御。


  • ジュチ

第一皇子。


  • チャガタイ

第二皇子。真面目でやや不器用な男。

オゴタイとは昔から仲が良い。


  • オゴタイ

第三皇子。穏やかで頭の良い、兄弟のバランサー。


  • トルイ

第四皇子。末子相続の習慣があるので、後継者の予定。

たぐいまれな戦の腕前を持つ。


  • ボルテ

チンギス・カンの正妃。四皇子の母親。


  • テムゲ

チンギス・カンの弟。


皇子やテムゲの家族

  • ドレゲネ

オゴタイの第六妃。ややメンタルが不安定で、周囲から疎まれている。

ナイマン族の出身で、メルキト族に嫁いだが、モンゴル軍に夫たちを殺された。そのためモンゴルを恨んでおり、シタラの協力者となる。


  • グユク

オゴタイとドレゲネの息子。


  • ソルコクタニ・ベキ

トルイの第一妃、正妃。未来の皇后として知識を得ることが務めだと考え、夫に書物集めを頼んでいる。

しかし、それがファーティマが命を落とす原因の1つになったため、シタラからは怒りを向けられている。

キリスト教ネストリウス派の教徒。


  • クビライ
  • フレグ

トルイとソルコクタニの息子たち。クビライは後の元寇の時のフビライ・ハーンである。


  • ボラクチン

オゴタイの第一妃。聡明な女性。長らく体調不良に悩まされている。

元々はチンギスの妻だったが、レヴィレート婚という制度によりオゴタイの妻となった。

オゴタイとの間に息子はいない。


  • キルギスタニ

オゴタイの第三妃。子供並みに小柄。


  • コデン

キルギスタニの息子。


  • モゲ

オゴタイの第四妃。ボラクチンと同じくレヴィレート婚により妻となった。ボラクチンとは昔からの付き合いなので仲が良い。

ちょっと抜けている。


  • オタイ

テムゲの息子。父親にいつも名前を間違えられている。


モンゴル帝国の人々

  • シラ

サマルカンド人の少年。モンゴル軍の徴発兵。

軍に上手く取り入って通訳を務め、前線から逃れる。

トルイとソルコクタニに仕えている。


  • チンカイ

ウイグル人の男性。昔は行商をしていた。現在はモンゴル軍の書記官を務める。


  • カダク

グユクに仕える男。現在はドレゲネの側にいる。


メルキト族

  • ダイル・ウスン

メルキト族、ウハズ氏族長。ドレゲネの嫁入り先。

モンゴル軍と戦い、氏族もろとも殺された。


  • クラン

ダイルの娘。ドレゲネの義娘。

ウハズ族を守るのと引き換えに、チンギス・カンの妻となる。


  • クルトガン

ウドイト氏族長の末子。


外部リンク

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