バレンシア大陸

ばれんしあたいりく

「ファイアーエムブレム」シリーズの「外伝」、そのリメイク作「Echoes」の舞台となる大陸。

概要

『暗黒竜と光の剣』または『紋章の謎』の舞台であるアカネイア大陸の西方にある大陸で、北に｢リゲル帝国｣、南に｢ソフィア王国｣という二つの国家が存在している。

両国家の建国神話を記した『バレンシア黙示録』によれば、力と欲望を司る神ドーマと美と慈愛を司る女神ミラの兄妹神によってバレンシアが創造されたとある。しかし世界統治について互いの方針にすれ違いが起きてしまい、争うようになってしまう。

長き戦いに終止符を打つため、ドーマとミラは盟約を交わした。それは｢大陸に横断する川を境界線にしてドーマは北の地を、ミラは南の地を領土とし、それを踏み侵さないこと｣である。

この盟約が守られることによって両国の安寧は保たれていくが…。

リメイク作『Echoes』ではこの神達の正体がナーガやチキ達神竜族と同族であることが判明している。

ドーマの導きによって建国された国家であり、自然環境は厳しいものの武力によって支配している。建国当初から軍事力が重視されており、それに関する伝統が受け継がれている。

帝国創造の神としてドーマが信仰されているが｢力こそが全て｣を掲げているため、逞しく育つ代わりに優しさを失ってしまったそうである。

ドーマは長く生きすぎたことにより狂気に染まり始めており、このことを危惧していたルドルフは人間が神がいなくても生きていけるような時代を歩めるように様々な計画をたてるようになる。

これがゲーム本編の大本になった。

ミラの導きによって建国された国家であり、ミラの加護によって温暖気候と肥沃な大地に恵まれている。建国当初から農業生産力、文化や芸術の奨励がされていたため栄華を極めた。

王国創造の神としてミラが信仰されているが、長く限りない豊穣によってその信仰心が薄れていき、享楽に溺れ退廃を極めるようになってしまったそうである。

実はミラはドーマ同様長い時を過ごした竜族が迎える末路である『狂気』に堕ちており、国の腐敗が進行していたにもかかわらず人々に恵みを与え続けていた。

ゲーム本編が始まる前(外伝、Echoes含め)、リゲル帝国で大干ばつが発生したためソフィア王国に援助を求めたが、当時の国王であったリマ四世がこれを断ったことにより皇帝ルドルフが兵を率いて侵攻を開始したことで両国間の戦争が始まる。

アルム達の活躍によって戦争は終わり、ドーマとミラの二柱は永遠の眠りについた。両国は統合されて｢バレンシア王国｣として生まれ変わり、新しき時代と平和を築いていくことになるが…。

その2000年後の未来を描いた『覚醒』ではヴァルム大陸と名が変わり、国も｢ヴァルム帝国｣、そしてアルムとセリカの遠い子孫にあたるヴァルハルトが神に抗う皇帝として登場している。