(((レッドゴリラ=サン!マスター・レッドゴリラ=サン!俺に道を示してくれ!)))
混乱するサイクロプスは、ニューロンの中でニュービー時代のメンターの名を叫んだ!
ニューロンの中に深く刻み付けられたレッドゴリラの残像が、彼にこう告げる……
(((何事も暴力で解決するのが一番だ)))
概要
「何事も暴力で解決するのが一番だ」とは、サイバーパンクニンジャ小説【ニンジャスレイヤー】の一遍【ゲイシャ・カラテ・シンカンセン・アンド・ヘル】にて発せられた名台詞である。
ニンジャスレイヤーとの戦いで窮地に陥った巨漢ニンジャのサイクロプス=サンが、混沌とした状況でどう立ち回れば良いのかと脳筋なりに悩んでいた際に、新人(ニュービー)時代の教官であったレッドゴリラ=サンから授かった教えを思い返した場面で登場した。
野蛮人丸出しの教えだが、四の五の考えず力業で事態を片付けてしまえば良いと開き直ったサイクロプス=サンは迷いを振り切り、ニンジャスレイヤーとの戦いに憂い無く挑んだのであった。
短くもインパクト溢れる教えであったことからこの一文はニンジャヘッズ達の心にパワーワードとして刻み込まれ、登場人物達が暴力で事態を解決する度に引き合いに出されている。ニンジャの暴虐が吹き荒れ社会道徳のレベルが地に落ち、人が容易く犯罪の道に走るマッポーの世において【暴力】は己が意を通すのに必要不可欠なモノであり、レッドゴリラ=サンの教えはある意味忍殺世界の真理を突いているのである。
ヘッズからの略称は「何暴メソッド」
このセリフが登場する直前に主人公であるニンジャスレイヤーことフジキド・ケンジが「最終的に全員殺せばよいのだ!」と発しているためネタとして引き合い出されることもあるが、この場合は敵対するニンジャが複数いたため「どのニンジャから先に殺すべきか!?」と迷った末の決断であり、暴力で全てを解決しようとしたわけではない。
むしろ同話内でネオサイタマ炎上を思い返し、数多くの罪無き市民が巻き添えを食ったことを自戒するシーンすらある。
「力なき正義は無力だが、正義無き力は暴力」という言葉があるように、所詮ニンジャが振るう暴力はモータルの命を踏みにじる蛮行である。ニンジャスレイヤーが他のニンジャと違うのは、自らが振るう力がどういうモノなのか真剣に考えているという点に尽きるのである。