分断日本(西側)
ぶんだんにほんにしがわ
分断日本(西側)は、第二次世界大戦後の日本列島に想定された架空国家。
概要
- 「ポツダム宣言受諾後の日本占領が、ソ連を含む複数の連合国側の国によって実行された」または「ソ連を含む連合軍の日本本土上陸と地上戦、当時の日本側で言う『本土決戦』によって日本にかかわる戦争が決着した」という設定を基本に、そのうちのソ連占領地区を除く領域に成立したという想定の架空国家。占領政策を担ったソ連以外の国は、現実の戦後日本に準じてアメリカ1国、またはドイツ、オーストリア(アメリカ・イギリス・フランス)の占領政策をモデルに、これにイギリス・中国を加えた3か国が想定される場合が多い。
- 朝鮮半島・ドイツ・ベトナムと同様、冷戦の激化を反映した分断国家の一方であり、国際的にはアメリカを盟主とする西側陣営の一員とされる。
- 国内体制は現実の戦後日本に準じた象徴天皇制・議会制民主主義、それよりは戦前の天皇制との連続性が強い体制、大統領制の共和国・議会制民主主義(これに連邦制の色彩を強める設定が加わる場合もある)、大統領制の共和国だが権威主義・軍事国家的色彩が強いなど、作品によってさまざまな設定がある。
- 国名(正式名称)としては現実の戦後日本に準じた「日本国」、ドイツ連邦共和国すなわち1990年以前の「西ドイツ」を念頭に置いた「日本連邦共和国」、他に「[[日本共和国」等がある。
- 通称は「西日本」とされる場合が多い。分断国家のもう一方が「北日本」をと通称される場合、本来「南日本」が対置されるべきであるが、日本列島とくに関東以西の本州が東西に長く伸びていること、「南日本」というと通常南九州や沖縄を指して用いられる等の事情から、分断国家の通称としてはあまり用いられないようだ。