曖昧さ回避
結論から言うと2.は誤用であり、現在は島田フミカネ氏自身が「ローライズ」に統合している。
ただし、以下の事情によりその後も俗称として使われ続け、二次元では今も1.より使用が多い。
1.の概要
直訳するとlow(=低く)leg(=脚を)cut(=切る)。脚側、すなわち下端の位置を下げた裁断を行うデザインという事である。
早い話が男性と同じ物を穿けばほぼ自動的に「ローレグ」になるわけであるが、わざわざ描いてまでそのような姿を拝みたい人間がどれだけいるかと言うと……。
……と長年思われていたが、「ボーイレッグ」という記事が成立した。
そちらに中心地を移して一定数の作品投稿が行われている。
この「ボーイレッグ」もまた正式な服飾用語である。
2.の概要
「ローライズ」は腹側、すなわち上端の位置を下げた裁断を行うデザインであるが、それをチキンレースのごとく布が支持できる限界まで下げきった物がこう呼ばれた。
ほとんど脚にしかかかっていないので「leg」と呼べなくもなさそうだが、誤用は誤用である。
もっとも、島田フミカネ氏はサイドが上も下も無いようなほぼ紐状の物を好んで描いており、そのようなデザインを表す言葉も他に無かったため、非公式に使い続けられる事となった。
こちらは二次元好みのデザインであり、そうまでしても維持する価値はあると考えられた。
あくまで「ほぼ紐」なのがポイントのようで、完全な紐になる物はさほど多くない。逆にフリルを足すなど多少なりとも布面積を増やした物もある。
また、それらの流れからは逸れるものの、1.と両立させた作品もごく稀に投稿されている。