石家荘(せっかそう、まれにせっかしょう)は河北省の省都。河北地域はもともと北京と天津があったのだが、いずれも直轄市として独立してしまう。それで国が省の発展を図るために、首都北京から50キロ離れた保定より、更に離れた同市を省都に選んだ歴史を持つ。簡体字では石家庄と書く。日本軍占領時代には石門と呼んだが、1949年から現在の市名となる。
人口は約1100万人。古くから北京から鉄道が敷かれたため、一帯の交通拠点として発展している。昨今では中国高速鉄道(CRH)、京広線の特急停車駅として、北京で1時間以内となり、首都圏の一部に組み込まれるようにもなった。
その他特徴
農作物や工業品の集散地として機能し、重要な市場があり、食文化も発展している(激辛料理や脂っこいものが多い中国料理の中で、日本人にもかなり合う味付けである)。また製薬業で知られた都市でもあり石薬集団などは中国の大手医薬品企業である。
マイナス面では大気汚染がひどい都市としても知られていた(北京からの汚染大気循環にくわえ、未熟な交通インフラで車社会、市内鉄鋼、化学工場の排煙垂れ流し)が、昨今では工場の排煙を規制したり鉄道網を整備したりして、汚名を払拭してきている。
また、検索サジェストでは爆発事件(事故ではなく事件。100人以上死亡)だの、黒社会だの、天洋食品(農薬混入テロがあり、日本人が巻き込まれた)だのろくでもないものばかりが出てくるが、これも2010年ぐらいまでの古き悪しき中国地方都市の悪しき習慣が色々と残っていた名残かも知れない。