概要
ドゥリンは錬金術師「黄金」レインドットによって生み出された魔龍である。500年前の大災害の際、彼はモンドに侵攻し、トワリンの力によって殺された。彼の死体はフィンドニール山に落下し、その後、この山はドラゴンスパインとして知られるようになった。
ドゥリンの血は猛毒で、アビス由来の力を含んでいた。この血は、魔神任務・序章のイベントでトワリンが「風魔龍」として復活するきっかけのひとつとなった。
内面
ドゥリンの本質は優しい心を持つ無垢なる子供である。彼はモンドの人々と親しくなり、自分の創造主と出生の物語を分かち合いたいと夢見ていた。
彼が暴れた出来事は、彼にとってはトワリン、風神バルバトス、モンドの人々と歌い踊った「とてもとても長い夢」であった。彼は自分の毒の血は「大いなる祝福」であると純粋に信じていたようで、自身が存在するだけでテイワットに破壊と殺戮をもたらしてしまう事にも無頓着であった。
目が覚めてトワリンに致命傷を負わされたことを知った後も、ドゥリンはトワリンやバルバトスに対して悪意は抱いておらず、より良い状況で出会えたならばとただ願っていた。
彼にとっての最大の不幸は「世界の敵」という性質を持って造られ、それ故に対話や共存の選択肢など最初から無いまま果てた事だろう。
後にその最期を哀れんだ他の魔女達によって一編の童話が作られ、その中にドゥリンの名も書き記された。物語の中で彼が救われる事で、現実の彼にも救いがもたらされるようにという願いと共に。
容姿
ドゥリンは、赤く光る目を持つ、醜い黒い骸骨の龍として描かれている。翼のひだには長い血管が走っている。ドラゴンスパイン周辺に残る骸骨から判断すると、ドゥリンは大雪山そのものとほぼ同じ大きさである。
ストーリー
ドゥリンはレインドットによってカーンルイアの地で創造され、「腐蝕層」に分類された。彼女は多くの創造物の中で、ドゥリンをアルベドと並ぶ「奇跡的な創造物」の1つとみなしており、アルベドは大災害の後まで誕生しなかった。しかし、彼女はドゥリンのテイワット侵攻前に人造人間を作る原初人間プロジェクトを始めていた。彼女の最初の試みである原初のアルベドは失敗とみなされ、ドゥリンの中に残された。
500年前、大変動の最中にドゥリンがモンドに出現し、多くの荒廃をもたらした。当時の西風騎士団はカーンルイアでの遠征に夢中で、遠征中に大きな犠牲者を出した。幼い狼ルースタンは戦死し、大団長エレンドリンは悲しみのあまり戦うことを諦めた。これにより、ドゥリンの暴挙から国を守れる者はいなくなった。民衆の嘆願を聞いたバルバトスは目を覚まし、彼らを助けに来るようトワリンを召喚した。
バルバトスとトワリンはドゥリンと共闘し、永遠に雪が降り続くヴィンダグニル山を越えてドゥリンをおびき寄せた。トワリンは最終的にドゥリンの首を牙で貫くという決定的な一撃を与えることに成功し、ドゥリンは現在龍眠の谷として知られる地域に落下させられた。