「私は息子を1人育てたんだ。
数ある子供のうち、残ったのは彼1人だけ。
母になったといえるだろう?」
CV: 田中敦子
概要
「黄金」の名で知られるカーンルイアの錬金術師であり、魔女会にも「コードR」として所属している。
カーンルイア人が編み出した錬金術「黒土の術」の極点に唯一達した彼女は、テイワットの概念から逸脱した人工生命体を自在に産み出す術を会得。
その中で「原初の人間」計画に取り組み、錬金術を用いてホムンクルスを創造した。こうして完成した「一号」がアルベドである。だが「一号」の前に誕生した欠陥品「二号」は破棄され、ドゥリンに呑み込まれた。
だが、そうした行き過ぎた錬金術によってばら撒かれたこの世ならざる魔獣達は、テイワット各地に当時から現在に至るまで深刻な破壊・爪痕を残す大被害をもたらし、結果天理がカーンルイアを危険視し根絶やす一因ともなった。
その際、彼女とその同胞とされる四人は国を見捨て五大罪人とも呼ばれる様になり、ダインスレイヴもその同行を追っている。
漆黒の災いの後、レインドットは愛息子のアルベドを育てながら錬金術を教えた。二人がナベリウスの心という聖遺物を発見した翌日、彼女は書き置きだけを残してアルベドの元を去った。
アルベドは彼女が残した指令に従ってモンドにいるアリスを頼り、西風騎士団に入った。
上記の数々の非道と、アルベドや魔女会の仲間達に向ける情のある人柄には齟齬が見られるが、曰くその精神は狂気に飲まれており、残忍な面と理知的な面が混濁した二重人格に近い状態となっている模様。
創造物
レインドットは多くの生命の創造に関わっている。
- 獣域ウルブズ、黄金王獣
世界の境界線を溶かす異常な獣。「溶脱層」の失敗作。
モンドを襲った漆黒の魔龍。「腐蝕層」の大傑作。
フォンテーヌを襲った魔獣。確定はしていないが、エリナスはレインドットの創造物である可能性が高い。
ゲーム内テキスト
- Ver.2.3期間限定イベント「白雪に潜みし影」
アルベド:ボクはホムンクルス、つまり人造人間だ。ボクを創造したのは、ボクの母であり師匠でもある──カーンルイアの学者、「黄金」レインドット。
パイモン:人造人間!?ど…どうやったら人が創造できるんだよ?
アルベド:至高なる錬金術と無上なる知識の融合…その究極こそ、「人」の創造だ。
パイモン:でもカーンルイアって、まさか…
アルベド:ボクは確かに見た目よりもすこし年長だが、ボクが生まれた時、カーンルイアはすでに滅びていた。そこに関する記憶はない。
アルベド:師匠はボクを育てると同時にボクに知識を授けた。ボクは彼女と同じく、純粋な錬金術師であり、学術と知識のために生きている。国や身分がボクたちのすべてではない。
- Ver.3.5期間限定イベント「風花の吐息」
アリス:存在しない花。文字通り、世界には存在しない花のことよ。これはコードR、「黄金」レインドットの署名ね。
この世に存在しない種を創造できる者がいるとしたら、きっとそれは彼女しかいないわ。
- 魔神任務第四章第五幕「罪人の円舞曲」
スカーク:それも聞いたことがないのか?なら「予言者」ヴェズルフェルニルは?「黄金」レインドットならどうだ?
パイモン:レインドット!知ってるぞ。魔女会のメンバーで、アルベドのお母さんだよな?
- 書籍・森の風
これは地下に没落した王国、カーンルイアで起こったもう一つの物語である。
黒日王朝が滅ぼされ、災難が古国の城壁を突き破り大陸へと蔓延した。「黄金」と呼ばれた錬金術師は罪人へと堕ち、漆黒の魔獣を大量に生み出した。漆黒なる大蛇──悪龍「ドゥリン」が海から這い出し、暗雲がモンドへと忍び寄る。その頃の西風騎士団は獅牙騎士の座が空席で、鷹の旗は地に降りていた。
- 物産誌・漆黒の隕鉄の塊
カーンルイアが破滅した時代、ある罪人が無数の魔獣を作り出した。それらにはこの世と相容れない黒い血が流れており、この大陸の生き物を踏みつけ、あらゆるものを破壊する。その命は変質的で、世界の外の力によって与えられたものである。しいていえば、モンドを襲った「ドゥリン」も同じ類である。
- 生物誌・獣域ハウンド・岩
世界の境界線を侵食する魔血の獣。「黄金」の造物である。
- 生物誌・黄金王獣
帝王は名を持たない。何故なら彼は、「黄金」が意図せず作り出した存在だからだ。それ故、他者の世界に侵入し、名を上げることに執着している。
- フォンテーヌのテキスト・記録
…どうやら、「R」というカーンルイアの錬金術師がとある秘密結社に参加したようだ。記載されたわずかな言葉によると、彼らは大きな成果を挙げたのかもしれない。