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先物取引の編集履歴

2024-09-08 11:41:27 バージョン

先物取引

さきものとりひき

商品取引のひとつで、予め決めた値段で売買を行うこと。

まだ出回らない、熟成する前の段階での先立っての取引

その商材が将来どう値動きするかを予測して売買し、利益を出したり、逆にヘッジ(保険)を掛けたりする。先を予想して利益を狙うという点では通常の投資と同じだが、取引の期限(限月)が予め設定されている点で性質が異なる。

取引は通貨、株、債券、コモディティ(鉱物、農作物、原油など)など、通貨価値に替えられるものは幅広く対象となる。中には金利や恐怖指数(VIX)など、概念を指数化したものを対象としたものすらある。


農業技術の発達していなかった昔は、その年が豊作・凶作のどちらかを予測できないことから、予め農作物の売買価格を決定しておく先物取引がよく行われていた(現在もある)。

大阪の「天下の台所」と呼ばれたのは全国から米が集まったことに加えて、この先物取引を組織的に行い、今でいう有価証券も発行して発展していた堂島米市場が存在したからである。


現代ではデリバティブ(金融派生商品)の一種としてレバレッジ借金)を用いた投機マネーゲームの代表格となっており、ハイリスク・ハイリターンの大冒険というイメージがあるし実際そういう部分があることは否定できない。

そのため勇敢かつ無謀なギャンブラーでないなら無縁…で済むかと思いきやそうではなく、投資信託でむしろ値動きを抑えるための手段として頻繁に用いられている。外国資産を扱う投資信託で「為替ヘッジあり」の商品を買う場合は、先物を利用して急激な為替変動に備えているし、大人気の株式インデックス投資信託(オルカン・SP500など)でも、為替ヘッジが無い場合でも対象指数との連動を目指すため、資産全体のうちの1%程度が先物となっているのが一般的である。

要は包丁と同じで、遣い方次第では凶器にもなるし、便利で生活を豊かにするものにもなる。


海外で上場していた現物投資信託(ETF)が東証にも調整を受けた上で上場する場合、取引市場の開場時間に時差があるため、その基準価額の値動きは先物取引のものが参照される。


レバレッジの無いタイプの先物ETFを購入すれば、気軽かつ致命傷を負いづらい範囲で先物取引をすることが可能だが、長期的には価値が増えていく場合が多いとされる株式インデックスとは違い、長期所有だと価値がゴリゴリ逓減していく「コンタンゴ」と逆に逓増していく「バックワーデーション」の2局面があるため、そこを見極めないでボーっと所有していると酷い目に遭う。


外部リンク

日本商品先物取引協会


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