概要
イネ目ガマ科ガマ属の多年草で、流れのゆるやかな河川や沼地など水深の浅い場所に生える抽水植物である。地下茎で増え、夏に大型のソーセージのような特徴的な形の花穂(ガマの穂)をつける。
葉は葦やマコモのように薄くはなく肉厚で、断面は三日月形である。花粉は蒲黄(ほおう)として生薬にされる。
ガマ属は世界各地に広く分布し、日本で一般的なガマ属植物はガマ、コガマ、ヒメガマの3種。このほかモウコガマが一部地域に外来種として分布する(在来種説もある)。ガマやヒメガマは草丈1.5m以上と大型になるが、草丈30~80cmのゴクヒメガマが園芸用に流通している。