概要
漫画『双亡亭壊すべし』の登場人物。第62回(7巻)から登場。
柘植紅が双亡亭で出会った女性。
大正時代の新興宗教『白城百水教』で「生き本尊」という巫女を務めていたが、傷を癒す霊水を求めてやってきた残花と出会い、彼の事情を理解し、自分の力が必要と判断して共に双亡亭に乗り込む。後述の教祖から巫女として半ば利用される形で育てられていたため、世間知らずなところはあるが、基本的に温厚で親切。
テレパシーや自らの髪を自在に操る能力だけでなく、空気を舐めてその「味」によってさまざまな事象を知ることができる「味智覚」をもつ。
黒子の恰好をして顔を隠しているが、素顔は白髪の美女である。育て親である教祖から「醜い」と言われて育ったため、顔を隠している。
ただ、育て親も本心では醜いとは思っておらず、彼女が幼少時代に感情の爆発が祟って起こした暴走を止める術が、過度な言葉責めが伴う呪いの類しかなかったために、止むなく言い続けていたに過ぎなかった。(この精神攻撃による虐待同然の行為の事は、育て親本人も、心のどこかで気にしており、作中で謝罪している。)