概要
漫画『双亡亭壊すべし』の登場人物。第62回(7巻)から登場。
柘植紅が双亡亭で出会った女性。
大正時代の新興宗教『白城百水教』で「生き本尊」という巫女を務めていたが、18歳を迎えた夜に、傷を癒す霊水を求めてやってきた残花と出会う。
彼の事情を理解し、自分の力が必要と判断して共に双亡亭に乗り込む。
後述の教祖から巫女として半ば利用される形で育てられていたため、世間知らずなところはあるが、基本的に温厚で親切。
テレパシーや自らの髪を自在に操る能力だけでなく、空気を舐めてその「味」によってさまざまな事象を知ることができる「味智覚」をもつ。
黒子の恰好をして顔を隠しているが、素顔は白髪の美女である。育て親である教祖から「醜い」と言われて育ったため、顔を隠している。
ただ、育て親も本心では醜いとは思っておらず、彼女が幼少時代に感情の爆発が祟って起こした暴走を止める術が、過度な言葉責めが伴う呪いの類しかなかったために、止むなく言い続けていたに過ぎなかった。(この精神攻撃による虐待同然の行為の事は、育て親本人も、心のどこかで気にしており、作中で謝罪している。)
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ネタバレ注意
本名は「凧葉真琴」。
後述の理由で年齢が逆転してしまったが、凧葉青一の6歳年下の妹である。
〈侵略者〉の星との戦いで生き別れた後、時空のねじれによって兄とは別の時間に飛ばされ、記憶を失っていた。青一は帰黒と初めて会った時から気づいていたが、彼女自身が思い出さなければ意味がないと言い出せずにいた。
真琴としての記憶を取り戻してからは青一のことを「お兄ちゃん」と呼び、彼の前では幼い妹の顔を見せるようになる。