概要
所在地 | 東京都豊島区沼半井町2丁目5番29号 |
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敷地面積 | 7200平方メートル(2178坪) |
着工 | 1925年(大正14年) |
竣工 | 1935年(昭和10年) |
漫画『双亡亭壊すべし』に出てくる重要施設。
沼半井(ぬまなからい)という土地に建てられた屋敷で、幽霊屋敷として有名となっている外見は奇妙な構造をした屋敷。
今にも崩れ落ちそうな古いを通り越して、ほぼ廃墟のような屋敷だが、物語開始第一話目にして日本国自衛隊からのミサイル攻撃を受けても傷一つつくことなく建ち続けていた。
その後、日本国政府はこの双亡亭を破壊するために、世界各国から著名な霊能力者、超能力者、超常現象研究家、自衛隊などの武力を総動員することになるが、その殆どが双亡亭の中に侵入した段階で行方不明となる。
双亡亭にまつわる情報
1925年(大正14)、画家・坂巻泥努によって10年かけて建設された屋敷。
7200平方メートル、2178坪の敷地内に複数の棟が廊下によって繋がっている。
機能性を度外視した、不可思議な構造の幽霊屋敷として有名な洋館で、訪れた人は大概の場合無事に戻ってくるが、稀に行方不明になる人もいるという。
屋敷で怪異に遭遇したものは得体の知れない何かに飲み込まれ、見つかったときには飲み込まれた人の形をした「何か」に成り果てる。
その真実
本編における全ての元凶にして、最終目標。
実は、この双亡亭が建つ前に存在していた沼半井という土地には、2000年前に<侵略者>と呼ばれる地球外生命体が飛来しており、<侵略者>は人類を滅亡させて地球を支配するべく、この幽霊屋敷を通じて様々な怪奇現象を引き起こしていた。
物語開始以前は、目立つ行動は屋敷中に飾られている人物画を通して、屋敷の中に侵入した人間を捕らえる。首相官邸に歴代総理の人物画を送り付ける。ことくらいしか行っていなかったが、物語の開始以後、多数の人間が双亡亭に捕らわれたこともあって、より大規模な侵略活動を開始する。
特筆すべきなのは、この双亡亭の家主にして<侵略者>の支配者である坂巻泥努は、あくまでも<侵略者>に対する協力者でしかなく、ことさらに人類滅亡を望んでいるわけではないこと。
彼が双亡亭を建築したのも、双亡亭に潜む<侵略者>に協力しているのも、あくまでも彼の芸術活動の一環でしかなく、その為、双亡亭破壊にまつわる諸々は事実上、坂巻泥努・<侵略者>勢力・双亡亭の破壊者たち、という三つ巴の様相を呈している。
また、建物内を見た人の心を不安や驚きでかき乱すような設計は、侵略者の精神攻撃を細やかに助長させる要因の一つとなっているが、これも意図的に行われたものではなく、坂巻泥努が自身の脳内を揺さぶり、より良い絵画を描くきっかけをつくるために過ぎないらしい。
モデル
大正時代に存在した*二笑亭*がモチーフの一つと思われる。渡辺金蔵なる人物は、世界一周旅行からの帰国後に東京都江東区門前仲町2丁目に奇怪な木造建築群を設け、これを「二笑亭」と名付けた。
関連タグ
スリラーバーク…漫画「ONEPIECE」の私諒船にあたる船であると同時に、謎のゾンビや人外、日光に当たることすらままならない状態の被害者が住まうホラースポット。
船長の評判等は良くないが、その実、作中のラスボス候補の血縁者などの海賊を監視し、まがりなりにも民間人の被害抑制につなげてきたという牢獄に近い側面も持つ。