概要
『双亡亭壊すべし』の主人公の一人。
45年前に行方不明になった旅客機に乗って羽田空港に現れた謎の少年。
行方不明時は小学6年生で、凧葉務の遠縁の親戚にあたる人物と同姓同名。行方不明時から長い歳月を経ているにもかかわらず、その容姿や精神は子供のまま。また、片言で話す(台詞がカタカナで表記されている)。
腰まである薄青色の長い髪が特徴で、身体の一部を螺旋状に硬化させ、霊力や怨霊を粉砕する力を持つ。その他にも、驚異的な治癒能力や自分の『水』を人にかけることで相手に自分の過去を見せる能力なども有している。
双亡亭に強い敵愾心を抱いており、その気配を感じ取ると暴れ出すが、一方で務の描いたネコを見て落ち着くなど子供らしい精神も残している。
双亡亭の破壊の為に、同じく双亡亭に憎しみを抱く少年立木緑朗と行動を共にする事になる。
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以下ネタバレ
昔は、両親と年下の兄弟のマコトと暮らす、普通の少年だった。
45年前、滅亡の危機にあった〈侵略者〉によって、旅客機ごと奴らの母星に連れ去られており、〈侵略者〉の養分にされるところを「あのヒト」によって救われた。
抗う術もなく滅びを受け入れようとしていた「あのヒト」の星を〈侵略者〉の星から守るための戦いに身を投じる。
自身のイメージ通りに身体を変形させる能力は「あのヒト」から与えられたもので、長きに渡る戦いの最中に体質も「あのヒト」と同化し、テレパシーによる意思疎通が可能となっている。
同化の影響で頭と体の成長が止まり、テレパシーによる意思疎通が可能になった事で言語能力が退化する事になった。
45年にも及ぶ〈侵略者〉の星との戦いで、青一とマコト以外の乗客たちは青一の両親含め全滅している。マコトとは、〈侵略者〉の星と繋がってしまった双亡亭を破壊のため地球へと戻る渦中で生き別れている。
優しい性格ゆえ、人間の姿をしている〈侵略者〉の手先に対して攻撃を躊躇ってしまう弱点がある。