ナガエモウセンゴケ

ながえもうせんごけ

北米や欧州原産の食虫植物。モウセンゴケ類としては珍しい、水中でも成育可能な種として知られる。似た名前のナガバノモウセンゴケとは別種。

概要

　北アメリカ・ヨーロッパ原産のモウセンゴケ科の食虫植物である。

　モウセンゴケ類の多くは、一般的に湿地や氾濫原等の水辺に生えている植物であり、常時水没する事は無いとされる。しかし本種の場合は他のモウセンゴケと同じ湿地性の生活のほか、水中化し数年間に渡って浮遊や沈水状態での成育が可能であるという珍しい生態を持っている。

　

　モウセンゴケ類を始めとした食虫植物はマニアも多く、上述の面白い生態と相まって栽培出来ればとても魅力的な植物として大人気だろう。

と こ ろ が

　日本では一部の非常識なマニアが植え付けたとみられるナガエモウセンゴケなどの複数の食虫植物が、野外の湿地で発見される事例が相次いだ事から、在来モウセンゴケとの競合や交雑の懸念から特定外来生物に指定され、栽培が違法となってしまった。ついでに他の外来モウセンゴケ類の輸入も禁止となり、日本の食虫植物界隈は非常に厳しい状況となっている。

　このように、自分の好きな動植物を野外に放って殖やそうとするなどの軽はずみな行動は、生態系への影響はもちろん、お前の趣味自体を終わらせるブーメランになる可能性が高い愚行であるためマジでやめろ。