作永きみ
さくながきみ
わたしはそんな立派な人間じゃないよ
概要
作永きみとは映画きみの色の登場人物である。担当はギターとボーカル
人物
悲観的に物事を考えてしまうことのある、この物語の始まる理由となった人でもある。
元はトツ子と同じ学校で生徒会長を務めていたり、聖歌隊で一番期待されてたりもした。
だが、ある理由を境に学校を中退してしまう。
中退したあとは、古本屋の『しろねこ堂』で働きつつギターの練習をしていた。そんなある日トツ子がしろねこ堂を訪ねてきてルイも集まったことで、バンドが結成される。
中退の話は祖母の紫乃には黙っており、いつ話すか戸惑っていた。
言えずに困っていた頃、修学旅行が開催されることになり、家から出てどこかに泊まらないといけなくなってしまったとき、トツ子が自分の寮に招待してくれる。だが、あくまでもう自分は学校を辞めてしまった部外者であり、部外者はもちろん寮に入れてはならない。それでもトツ子は自分のために嘘までついて寮に入れてくれて、そこから2人だけの夜が始まり、楽しむが心の何処かには嘘をつかせてしまったと負い目を感じていた。ちなみにここでものすごい笑顔になっている。その他にも寮に入る際にシスターにバレそうになりトツ子に「猫!」と言われ「に、ニャー///」と顔を赤らめながら言っている。てえてえ。
翌日もちろんバレないことはなく、トツ子だけ奉仕活動と反省文を書くように言われ、ものすごい罪悪感を感じていたところ、シスター日吉子に
シスター日吉子「彼女にも反省文と奉仕活動を」
学園長「ですがもう彼女は部外者ですよ?」
シスター日吉子「彼女にも罪を償う機会をお与えください」
というやり取りがあり、トツ子と一緒に奉仕活動をすることになる。
その後、クリスマスにルイの教会でパーティを行っていると雪が降り出し、帰れなくなっているとシスター日吉子の機転で連絡などをして貰う。いや、日吉子さんあなたは全知全能の神ですか?
その後これを機に祖母に自分が学校をやめたこと、今は友達とバンドをやっていることそして今が「とても楽しい」ということを祖母に伝えることができた。
その後バレンタイン祭で演奏する前に
「やっぱり無理かも…」
トツ子「いや、きみちゃん、そんな自信満々な服装で言われても」
と言った掛け合いをしていたりする。
そして迎えたバレンタイン祭…
ネタバレ
学校を中退した理由は皆の期待の重さや、自分の「ロックな心」を押し出せずに「優等生」であり続けようとした末の判断であることが明かされる。 ルイが学校を辞めた事は後悔しているのか問うと、「わからない…。でも自分の決めたことでこんなにウジウジしているのは違うと思う」と返した。
恋愛
ルイに好意を寄せているかのような描写が度々登場する。
・序盤でルイときみが書店で顔を合わせるシーンで、ルイが軽く会釈しているのに対し、きみは少し驚いた様子で少し頬を赤らめて
・さらにスノードームをトツ子と買いに行くシーンでは、トツ子がルイのクリスマスプレゼントにスノードームを買うことを提案すると、彼女が頬を赤らめるという明らかにルイ好意を持っていると見られる描写がある。トツ子が「すごく綺麗な色」とも言っている。まるで彼女らがスノードームにいるかのような美しい描写と共に描かれ、この映画では必見のシーンと言えるだろう。
さらなるネタバレ
物語の終盤、ルイが遠方の大学に船で旅立ってしまうことになる。 ルイはトツ子ときみの姿を探す。 が、見つからない。 その頃彼女達は、近くの堤防で三角座り。 トツ子が「ちゃんと会わなくて良かったのかな?」と問う。 きみは「またすぐ会えるよ」と返す。 トツ子が「楽しかったね」とまたきみに話しかける。 きみは「うん」と言ったが、その顔は言葉と違って硬い。 その時、汽笛が鳴った。 トツ子は「ルイくんの船だよ!きみちゃん、行こ!」と声をかけた。 2人が見送りに来てくれない事をルイは少し悲しそうにしていた。 そのルイの目が見開かれた。 そこに映っていたのは。 全力疾走するきみと、それを追いかけるトツ子の姿だった。 堤防にきみが立つ。
「頑張れーーーーーー!!!」
おそらく作永きみの人生の中で一番大きな声だった。
「頑張れーーーーーーー!!!」
「ルイくーーん!!!」
とトツ子も叫ぶ。
「頑張ってーーーーーーーーーーーーーー!!!‼︎」
ルイは隣の人の紙テープを(半分奪うような勢いで)貰い、大きく振った。 突然何者かに押されるかのようにテープがルイの手から離れ 空を舞った。 3人が見たのは太陽に照らされながら空に舞う七『色』であった。
*****わたしの目には*****
*****あなたは高価で尊い。*****
*****わたしはあなたを愛している。 *****
*****ーイザヤ書43章4節*****