機動装甲車
きどうそうこうしゃ
三菱重工が試作した16式機動戦闘車をベースとする装輪装甲車。陸自に採用を提案されていたが、不採用となった。
概要
機動装甲車とは、16式機動戦闘車をベースに三菱重工業が開発した装甲車である。
別名「MAV」(Mitsubishi Armored Vehicle)。
16式と同じく8輪のタイヤで走行する装輪装甲車であり、全長8メートル、全幅2.98メートル、全高2.2メートル。空虚重量18トン~最大戦闘重量28トンで、16式と80%以上の部品を共用できる。乗員は車長と操縦士の2名、ほか車体後部に9名が乗車可能。地雷やIED対策として車内にフローティング・シートが採用され、車体底部にもV字型の増加装甲を装着できる。スラットアーマー(対戦車ミサイル対策の金網装甲)も装着可能。
陸上自衛隊に96式装輪装甲車の後継として提案されていたが、フィンランド製パトリアAMVに敗れたため、不採用となった。
これとは別に16式をベースとした共通戦術装輪車シリーズ(24式装輪装甲戦闘車、24式機動120mm迫撃砲など)は採用されている。