概要
カラカサタケ(漢字表記:唐傘茸、学名:Macrolepiota procera)は、ハラタケ科カラカサタケ属に分類されるキノコ。担子菌門のキノコの一種。食用きのこである。
外見は唐傘を連想させる直径8~30㎝もある立派な傘を持つキノコで、高さは30㎝が基本で条件が良いと40~50㎝も伸びる。
傘には成長に伴いひび割れて褐色の鱗片が並び、柄にも細かい鱗片による段だら模様ができる。
さらに柄の中は空洞で上部にはリング状のツバを持つという特徴もある。
傘を握っても崩れず元に戻る弾力性を持つことからニギリタケという古名を持つ。
キジタケ、ツルタケという名で呼ばれることもあり、地方名として香川県ではオシコンボと呼ばれる。
生食すると蕁麻疹や下痢、喘息などのアレルギー症状がでるために、湯がくなどの加熱調理を行うことが必須の毒キノコでもある。
また同属のオオシロカラカサタケやドクキツネノカラカサ、ドクカラカサタケは、完全に毒キノコなので素人判断で採取・野食は避けるべきである。