「忍術学園の中で、教科の成績も1番なら、実技の成績も1番!忍たま期待の星!学園のスーパースター、平滝夜叉丸!」
※pixivでのタグ使用は“滝夜叉丸”が主流。
プロフィール
概要
忍術学園四年い組の生徒。原作・アニメ共に最初期から登場している古株であり、いわゆる「先輩キャラ」の代表格。
アニメでは非常に感情表現の激しい性格にキャラクターが変えられており、中の人の怪演もあいまって原作以上に濃いキャラとなっている。その印象の強烈さたるや、非オタの視聴者層でさえ彼だけは記憶していたという者が出る程(詳しくは後述を参照)。
忍たま長屋では、同じクラスである綾部喜八郎と同室。
人物
自称「学年一成績優秀」のナルシスト。自慢話をさせると長いため周囲からは煙たがられており、きり丸達に「性格はカス」と密かに評されている。
同学年の自称アイドル・田村三木ヱ門とはよく張り合っている(たまに意気投合して仲良くなるものの、結局話のオチでいつもの関係に逆戻りするのがお約束)。
その反面、陰で勉学や戦輪の修練も怠らない努力家でもあり(この面に関しては、原作者プロット回である32期61話『喜八郎と滝夜叉丸の段』において、一年生の頃に喜八郎を見て自分で努力する大切さを学んだという事が明らかとなった)、成績優秀なのは事実で武道大会での優勝経験もある。的確な解説をしたり人の短所を見抜く目も確かなので、一年は組や後輩達の助っ人・先生役としても活躍したりする。
しかし自惚れな性格が災いして、「目艮金竟」の簡単な暗号の答えが「眼鏡」だという事が分からなかった事も。
また、後輩の面倒見がよく目上への礼儀を弁えており、体育委員会では委員長の七松小平太の宥め役になっている。
好きな卵料理は目玉焼き。28期では芋(特に自然薯)が好きな事が判明しているが、本人は恥ずかしがって隠している。嫌いなものは掃除。
映画『ドクタケ忍者隊最強の軍師』には実際に登場こそしないが(ただし、一年は組の回想で1シーンだけ登場する)、豪華版パンフレットに掲載された書き下ろしスピンオフ小説『受け継ぐ者の段』の終盤近くにて、滝夜叉丸と学園の卒業生である若王寺勘兵衛と桜木清右衛門との関わりについて、小平太が語っている。
滝夜叉丸は学園に入学した途端に清右衛門に憧れを抱く様になり、彼の立ち居振舞いを真似しだしたのだが、それを見た勘兵衛から「憧れの人を真似しようという気持ちは分かる。でも、真似するなら中身も真似するべきだ」と諭された。
以降は勘兵衛によって清右衛門が委員長を務める体育委員会に入れられるも、小平太曰く「最初の頃はダメダメ」で、どんな鍛練にもすぐへばってしまっていた。しかし勘兵衛から「そんな所でお前は立ち止まる人間ではない。なぜなら、お前は忍たま期待の星なのだから」と度々励まされ、挫けそうになった時は『期待の星』という言葉を糧にして努力を続けた結果、めきめきと体力がついたという(滝夜叉丸が自身を『スーパースター』『期待の星』と称する様になったのは、これがきっかけなのだろう)。
容姿
原作では黒髪で、インナーカラーは茶色。アニメ版では茶髪である。サラサラストレートヘアーランキングでは第2位を獲得(1位はあの人)。
アニメ初期は二年生以上は青い制服だったため、青い制服を着ていた時期があった。また、髪色も原作同様に黒。
度々ド派手な衣装などを着る事がある。ちなみに忍術学園四年生の紫色の忍装束は、本人曰く「地味」と思ってる模様。
なお21期20話『オリジナルの制服の段』では、イメージであるがタータンチェックのキルトスカートを履いていた。
32期原作者プロット回『喜八郎と滝夜叉丸の段』では、乱太郎達と同じ一年生だった頃の滝夜叉丸が登場。やや顔がまん丸で、この時から既に派手な羽織を着ていた。
能力
戦輪の名手であり、忍術学園No.1を称する高い腕前を誇る。かつて五年生も参加していた大会で1位を取った事もある模様。
カッコつけているのか、劇中では戦輪をよく回している。愛用している戦輪の名前は「輪子(りんこ)」。喜八郎曰く、「由緒ある格調の高い武器」であるとの事。
戦輪以外では、28期の『全校一斉テスト編』にて弓矢を使用している場面がある。
これまでの記述の通り成績優秀なのは事実であり、四年生の中では教科・実技共に1位を収める。
敵の忍者が小平太に変装した際には一目(しかも、偽の小平太が細かい事を気にする言動をする前)で見抜いており、洞察力も高い。
しかし、自惚れと自信からくる忍者の三病の「侮り」などもあり、返り討ちにされたり魔界之小路に一撃で気絶させられたりする場面も。
また乱きりしんからの仕返しで酷い目に遭わされたこともある。
学園祭において、体育委員会が売る事となった小平太パペット&ギニョールや自身が着る派手な羽織り等を作ったりなど、裁縫が出来る様子が描かれている。
余談
- 名前について
元ネタは、平姓である事から恐らく平将門の伝説上の娘・滝夜叉姫と考えられる。なお原作60巻及び28期にて、平家の末裔であると発言している。
苗字が「滝」、名前が「夜叉丸」であると読者や視聴者などによく勘違いされる事も少なくないが、実際は苗字は「平」で名前が「滝夜叉丸」である。これは作中で自ら注釈を入れる事も…。
- 人気投票
2011年にアニメ公式サイトで行われた人気投票『初春の陣』では、上級生グループ第5位。
- 驚異的な記憶残留率
これまでの記述の様に、あまりにも濃いキャラクター性と声、そして初期から登場していたという事から、忍たまを見た事のあるという多くの人が乱太郎、きり丸、しんベヱや土井先生など主流なキャラはある程度覚えている中、その他のキャラは覚えてなくても滝夜叉丸だけは謎に覚えているという珍事が発生したりしている。
また名前は覚えていなくても、「なんか凄いナルシストな人いたよね」、「なんか丸い武器回してる先輩いたよね」、「(あの膨大なキャラの中主要メンバー以外で唯一)顔はわかる」など、幼少期に忍たまをある程度しか見た事ないと言う人でも何故か記憶に濃く滝夜叉丸が刻まれているという状況が起こっている。もはやここまで来ると、何というかもう流石である(その一例を描いたリンクはこちら)。
- 印象の変化とそれに伴う人気
登場初期はナルシストなウザキャラかつ、嫌われ者の厄介者という印象が強かった。しかし時が経つにつれ努力家・生真面目・目上の者への礼儀正しさ・後輩への面倒見の良さ・実は意外と常識人・隠れ苦労人(主に委員会関連で)という要素が追加され、更に近年では最初の頃と比べると、かなり自惚れや自慢癖が抑えられているのもあってか、今やファンの間では愛されキャラとして定着している。ちなみにアニメの制作スタッフの間でも、「見てると元気が出る」「安定感がある」という理由から人気があるとの事(参考リンク)。アニメ本編でたった1シーンの出番であろうとも、X(旧Twitter)のトレンドに彼の名前が載るのはもはやお約束となっている。
また上述にもある通り、映画『ドクタケ忍者隊最強の軍師』本編には出ていないにも拘わらず、『受け継ぐ者の段』には滝夜叉丸の話題が2ページも使って書かれている。これも人気故の待遇なのかもしれない。