概要
静岡県中南部にある市。遠州灘および駿河湾に面する。2004年に御前崎町・浜岡町が合併して成立。浜岡原子力発電所がある。国道150号が通じる。面積65.56km²、人口30,129人(2021年末/外国人含まず)。静岡県の実質、最南端(伊豆の下田市沖の神子元島が静岡県最南端だが、岩礁しかない無人島であり、漁船をチャーターした釣り人が訪れる程度)。
遠州灘と駿河湾を分ける岬、御前崎を有している。ここは年間を通して強風が吹くこともあって古くから海洋交通の要所兼難所であり、航海の無事を祈って岬にある灯台には観音堂が建立されていた。ここから「神社の前にある岬」という意味で「御前崎」という名になったとされる。
近辺の砂浜はアカウミガメの産卵地でもあり、ある程度、まとまった数が産卵する地としては日本最北とされる。
また干し芋発祥の地とされる。これは江戸期に御前崎近辺で座礁した薩摩藩の船が救助された縁で御前崎に御礼として(本来は薩摩特産として当時は門外不出の)サツマイモが贈られて栽培が始まり、その保存方法として御前崎で干し芋が考案され、作られるようになったためである。現在、干し芋は茨城県での生産が盛んだが、これも明治時代に茨城県の船が御前崎付近で難破し、船員が救助された縁からで、製造法を伝授された船員を介して干し芋が茨城で発展したためである。
ゴジラシリーズにおける浜岡原子力発電所は核燃料に引き寄せられる形でゴジラに襲撃されることがある。ゴジラVSデストロイアでは、ベーリング海のアドノア島を目指すゴジラジュニアが出現し、海水浴客たちが目撃した。