概要
『逆転検事2』第3話『受け継がれし逆転』に登場。
18年前、パティシエの天海一誠のアシスタント兼使用人をしていた女性。事件当時16歳。
幼少の頃に親に捨てられて身寄りがなかったところを天海に拾われたため、彼を実の父親のように慕っている。
天海からはお菓子作り以外にも歌やダンスを教わっており、二人が歌って踊りながらお菓子を作る「ダンスイーツ」というテレビ番組は当時人気を博したらしく、御剣信の助手の信楽盾之は番組の大ファンだった。
また、彫刻家ポール・ホリックの作品を天海と共に気に入っており、彼の作品のティーセットを愛用している。
事件発生から1年後、天海が裁判で有罪判決を受けると、彼の親族に屋敷から追い出されてしまい、その後は天海から習った歌と踊りを活かして歌手や女優として活躍し、屋敷を買い取る資金を貯めていった。
それから18年後、遂に資金が貯まり、屋敷を買い取ると同時に芸能界を引退。屋敷を改築してポールの作品による「12星座美術館」をオープンさせる。
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この先、ネタバレ
女優の過ち、そして贖罪
18年前、彼女は彫刻家ポール・ホリックの作品を好んでいたが、その理由は敬愛する天海が気に入っていたからであり、そして彼の正体に気付いた彼女は、氷堂の事件を聞くと慌ててポールの遺作の保護のために動いていた。
しかし、真犯人は司が奪った作品に遺体を隠していたが、彼女はその事に気付かず、結果として天海が冤罪で獄中生活を送る事態に陥ってしまった。
それから18年、屋敷を追い出されても、女優として稼いだ財産で、彼女は天海と過ごした屋敷と秘蔵のレシピを取り戻し、帰ってきた。
そして、ポールの遺作に隠されていた氷堂の遺体を発見した司は、あの時に自分が犯した過ちの意味に気付いてしまった。
同時に、天海を陥れた真犯人を見つけ出すべく、取り戻した屋敷を美術館としてリニューアルし、あの日の関係者を集め、真犯人なら意地でも手を出すであろう隠し場所に罠を仕掛けておいた。
美術館オープンの当日、作品の部屋に急な施錠で入れなくなり、室内に真犯人がいることを確信した。
そして、彼女の罠により、真犯人は搬送されたが、そこに18年前の関係者の一人信楽は、関係者の息子の怜侍を連れて来ており、2人はその罠で起きた事件の解決に努める。
結果、すべてを解明した怜侍は、彼女の目的が『18年前の真犯人を見つけ出す』ことにまで辿り着き、あの日の決着を迎えるのだった。
なお、18年前に比べて、ポールの作品への執着が薄れていたのは、上記のように作品そのものではなく天海のお気に入りを守りたかったことに由来しており、彼が屋敷に帰ってこないのなら、ポールの作品に執着する理由が失われ、しかもその用途が真犯人に辿り着くために利用している。