概要
ランドクルーザーの兄弟車で、ランクルのレクサス仕様とも言える車種。
発売から長らく海外専売で、日本ではレクサスブランドの正式展開開始後もしばらくは2代目LXをランドクルーザーの上級グレードにあたる「ランドクルーザーシグナス」としてトヨタブランドで販売していたが、2015年に3代目LXがレクサスブランドで日本市場へ投入された(ランクル200も併売)。生産はランクル同様トヨタ車体吉原工場。また、3代目の途中からレクサスのデザインであるスピンドルグリルを採用して外観上もランクルとは違う個性を与えられた。
オフロードや悪路での高い走破性を持ち合わせており、南アフリカなど一部の海外市場向けにディーゼル仕様車も存在する。
車名の由来は「Luxury Crossover」の略で、高級感とSUVとしての力強さと快適性を表現したとされる。
ただでさえ海外人気が凄まじく盗難されやすいランドクルーザーの豪華版とあって、それ以上に盗まれやすい。2020年のデータではLX1000台あたり46.5台が盗まれているという。これはランドクルーザーの実に30倍である。愛知県はさらにひどく、5台に1台(1000台比だと実に200台)が盗まれているというところもある。
納車日に盗まれたとか、ガレージの中に入れておいても盗まれたとか、とにかく窃盗団の目についたが最後の車で、野ざらしの状態で保管するのはほぼ無理と考えたほうがいいだろう。
2022年に4代目が登場。ランクル300と同様の足まわりを持つが、日本仕様では5700ccV8から3500ccV6ツインターボにダウンサイジングされる。その代わり、標準グレード以外に4人乗りの高級グレード「executive」、オフロード系の「offroad」が設定される(海外仕様には「F SPORT」もある)。
4代目からはランドクルーザーと同じく、プッシュエンジンスタートボタンに指紋認証システムを標準装備し、盗難対策を強化する。
しかし、ランクルだけでも注文に生産が全く追いついていないのに、ランクルと同じ工場で生産されるLXも無関係ではいられず、納車に時間がかかってしまう状況に追い込まれてしまった。7月には一時注文停止になっている。
長らくハイブリッド仕様は(その性格上)設定がなかったが、2024年10月の改良時にLX700hとして遂に設定された。ランドクルーザー同様の耐久性を確保するためバッテリーは完全防水となり、さらに万一ハイブリッドシステムが故障しても、スターターとオルタネーターを別に持つため3500ccV6ツインターボ+10ATで走行可能な設計となっている。