概要
かの大手銃器メーカー『ウィンチェスター・リピーティングアームズ』の2代目で、銃のビジネスで実業家のウィリアム・ウィンチェスターの妻であるサラ・ウィンチェスターが銃を作ってきたウィンチェスター家に怨みを持った幽霊達を撹乱する為に38年間毎日増築し続けた曰く付きの個人邸宅であったが、現在は世界で最も有名な幽霊屋敷の一つとして観光地となっている。
歴史
ウィリアムと結婚し一人娘のアニーも生んだサラだったが、1866年にアニーが、1881年にウィリアムが死去し、深い悲しみに暮れていた。慰みを求めていたサラは、友人のアドバイスにより「ボストンの霊媒師」の通り名で知られていた霊媒師の助言を求めた。すると、霊媒師から「ウィンチェスター家は代々製造をしていた銃で多くの命を奪ったことで、殺された亡霊達から強く恨まれて呪いを掛けられている」と告げられる。
霊媒師はサラに、現在住んでいる自宅を出て西へ旅立つことを告げる。霊媒師から「アメリカ西部へ行き着いたその場所へ、あなた自身とその恐ろしい銃で亡くなった人たちの霊のために家を建てなさい。家の建設を止めてはなりません。あなたがもし建て続ければ、あなたは生き長らえるでしょう。もし止めれば、あなたは死んでしまうでしょう」と伝えられた。
それからサラは西へ引っ越し、着いたカリフォルニア州で1884年から屋敷の建設工事を開始する。皮肉にも死んだ夫の遺産やウィンチェスター社の収入で莫大な資産があり、それから38年間自身が死去するまで増築工事を続けた。