概要
金髪に茶色の目を持つ少女。竜石の力を無効化させる「加護なし」と呼ばれる能力を持つ娘。
人物
故郷の赤竜ヘルディオスでは、孤児が竜石道具に関わるような事はまず無かったために見逃されていたが、緑竜セルジジオスでは竜石道具がある程度普及していたため、この能力が発覚してしまう。「加護なし」の力は、信仰の対象でもある「守護竜」の力の象徴でもある竜石を無効化させるという事から、この世界では各国ともに程度の差はあれど差別と迫害(下手をすれば地域によっては恐怖)の対象になっているため、この力が発覚してからは自身の力(と、それを知った周囲の反応の予想)に怯えて、とても内向的な少女となっていた。
しかし、かつてはアレファルドの影として各国各地の様々な異文化を知ってきたユーフランや、現代日本の記憶を持ち越しているエラーナは、そのような差別の色眼鏡でファーラを見る事は無く、二人からは「加護なしなど、大したものではない」「ちょっと変わった力を持ってるだけの普通の子だ」「加護なしでも人の役に立てる場面は必ずある」と教えられ、それが自らの呪縛を解く救いとなり、心を外に向けるきっかけとなった。以降、ユーフランとエラーナに対して娘の如く懐くようになる。
のち、こども園の近くに開校した竜石職人学校において「加護なし」の力を活用した「エフェクトミスで暴走した竜石を強制終了させる」仕事を与えられる。この事から「加護なしでも社会に貢献できる術がある」事を学び「この世に産まれた全ての者が阻害される事なく共に生きられる」事を広めたい、とする志を抱くようになる。
のちに自らの身に秘められていた「ステラの欠片」を目覚めさせ、瞳が金色へと変わり、後天的に「加護なし」の力を持つ「守護竜の愛し子」という、相反する力を一つの身に秘めた存在となる。
のち、フランの弟であるクールガンから一目惚れされて想いを寄せられる事になる(が、本人は精神的にも状況的にも追い付けずに困惑する事となった)。