「入りますよ、無能」
「義姉様……なんと素晴らしい威圧……俺もあんな風になりたい!」
概要
クールガン・ディタリエール・ベイリーとは『追放悪役令嬢の旦那様』のキャラクターで、主人公のユーフラン・ディタリエール・ベイリーの弟。
人物
フランの弟でディタリエール六兄弟の三男。9歳。やっぱり兄大好きのブラコン。兄の出立は兄がいなくなって寂しい思いと、兄の役目に対する理解が拮抗して葛藤に至った挙句、すぐ上の兄があまりにも取り乱してしまったために逆に冷静になるをえず、結果として無表情で見送る事に。
名前の通りクールな性格で通常は自ら感情をひけらかす事は無い……のだが、実は「隠れた激情家」としての側面があり、いわば噴火直前の火山のような、齢9歳にしてとてつもなくヤベェ性格の持ち主。おまけに結構、腹黒い。
幼いうちから「ベイリー家」の力を強く発現させており、この事から、ディタリエール家の嫡子でもある。その事はユーフランも了解済み。
両瞳ともに守護竜の力を宿す「竜眼」であり、生まれつきに「六爪の竜爪」を持つ。これはディタリエール家はおろか各国のベイリー家全家門を数えてすらも滅多に出ない力(通常、竜眼は片目にしか宿らない)。その力が生み出す戦闘力は絶大で人間の枠に収まるようなモノではない。能力の総量だけを見ればクールガン単騎で超規模攻城兵器の働きができる、と言っても過言ではない。
のちにユーフランが出て行ってしまった事から、その後釜として王太子アレファルドに仕える事となってしまうが、その際には兄(と義姉)の一件の恨みを隠そうともせず事ある毎に王太子とその取り巻きに対して「竜爪」と呼ばれる一族相伝の攻撃魔法を奮い、周囲には「子どもだからわかんなーい」と、アザとい言い訳で切り抜け、結果彼らをビビらせる事となる。そして王太子に対しては、もはや敬称はおろか名前ですら呼ばず「無能」とのみ呼んでいる。(さすがに儀礼の場などでは控えているが)
その他
実は『守護竜様の愛し子』第三部のメインヒーローである事が、のちにエラーナから明かされる。
その際にはリファナに冷たい態度を取りつつも、やむなく助けるようになり互いに解りあうようになるのだとか。エラーナにとっては前世の最推しキャラであり、いわば作者の中二心のカタマリなのだとか。
本編上ではファーラに一目惚れする事になり、ファーラへのアプローチ、兄恋しさ、さらにルースフェット公爵(ラナの父)の娘バカなどなど様々な思惑が絡んだ挙句、国境に新たに出来る村の領主となっている。