パーマン
テレビや映画などで大人気の美少女アイドルとして登場。パーマン1号こと須羽ミツ夫も大ファンである。芸能生活のかたわら、小学生として勉強も真面目に取り組み、毎日忙しいスケジュールをこなしている。
彼女こそがパーマン3号(パー子)の正体であるが、仲間には明かしていないので、パー子が星野スミレとはバードマン以外は誰も知らない。
普段アイドルとして特別扱いされるのをちょっぴり辛く感じているので、パー子になって仲間と一緒にいる時には心からのびのびできる。
ミツ夫のことをひそかに好いているが、本人はちっとも気づいていない(アニメではラブコメ要素が強くなっているので、若干互いに意識している様子が見られる)。沢田みち子にチヤホヤするのを見て女の子らしくない自分にコンプレックスを感じることもあった。ミツ夫の気を惹こうとする描写も見られるが、積極的とは言い難く、辛抱強く「待つ」性格にもとれる。このことは最終回と後述する『ドラえもん』の関連の中でも窺える。
最終回では、ミツ夫がパーマンの代表としてバード星への留学に旅立つ際、パー子はミツ夫にだけ素顔を見せ、笑顔で送り出した。
1960年代版の原作では、スミレは他のキャラクターとは異なり少女漫画風の絵柄で描かれていた。「鈴木伸子」という設定もあったが、これは本編では一切明かされない。また星野スミレとして直接物語に関わることはなく登場回数も少ない。1980年代版では、絵柄は他のキャラクターと同様の児童漫画風の絵柄になっている。国民的アイドルとしての星野スミレが作中にクローズアップされるようになった。
ドラえもん
大人になった星野スミレの姿が見られる。本作では美少女アイドルとしての座は伊藤つばさに譲っているが、映画で主演をつとめるなどスター女優として成長しているようだ。ドラえもん、のび太、さらにはスネ夫、ジャイアンともスミレの大ファンである。
19巻では、ドラえもんとのび太に「遠い遠い国」に好きな人がいることをほのめかすに1コマがある。
24巻では、のび太と再会し海辺へ誘うが、そこで落としたロケットにはミツ夫の写真が収められており、スミレはのび太に「今は遠い世界に行っている、大切な人。いつかきっと帰ってくる」と説明する。これらの描写が書かれたのは1980年であり、『パーマン』で星野スミレが大きく扱われるようになるのはその3年後の1983年からの連載である。『ドラえもん』で描かれたスミレのミツ夫への想いが、新作の『パーマン』へと還元される形になっている。