史実
秦の王である政(後の始皇帝)に使えた武将。
同じく秦の武将である王翦(オウセン)と共に隣国の趙に攻め入り、首都邯鄲を陥落させて滅亡に追いやっている。
その後趙の王子嘉が現在の河北省蔚県(ウツケン)に代という国を建てたが、これも攻め滅ぼしている。
その翌年には燕に侵攻するため中山に兵を進めたとされるが、資料に乏しいためそれ以外の事績は不明。
キングダム
キングダムでは秦軍に従軍している兵士として登場。pixivでのイラストは全てこちらに関するものである。
魏との戦いで初登場し、主人公信と共に澤圭の伍(五人一組の小隊)に加わる。超絶的な剣技で信達を助けたが、独特の民族衣装と非常に少ない口数から、近寄りがたい雰囲気をまとっていた。
実は伝説的な刺客一族『蚩尤』(シユウ)の末裔で女性。秦王政の暗殺に雇われ、護衛に駆けつけた信と戦い圧倒的な実力を見せつけるが、結局信も政も殺さずに去る。
その後は信に少しずつ心を開くようになり、趙軍襲来以後は信率いる『飛信隊』の副将を務めるようになる。趙国三大天の一人で趙軍の総大将龐煖(ホウケン)が単身夜襲に現れた際は立ち向かい、あと一歩まで追いつめるが持久力不足から逆転され、間一髪で離脱する。その後信と共に秦軍総大将王騎の最期に立ち会っている。
姉同然に慕っていた同族の羌象を謀殺されており、その復讐を目的としている。戦に参加しているのもその仇の情報を集めるためだった。
蚩尤の巫舞という、独特の呼吸法を伴った超絶的な剣技を用いる。呼吸を深くすればするほど強くなるが、その分持続力は下がり、使用後の反動も強くなるため、行動不能に陥ってしまうという欠点がある。
天性の知略にも優れ、様々な策や機転で信達を救い、飛信隊の参謀の役割も務める。
現在は信にほぼ全幅の信頼を寄せており、飛信隊にとってもなくてはならない存在となっている。
また、信に好意を持っていると思われる描写がちらほらある。