概要
その名のとおり、明確な「ノッチ」(Notch:折れ、切欠き)を持った「バック」(Back:背中)形状で、ルーフパネルは水平で、角度のきつい(立った)リアウィンドウを持つ。水平基調のフォーマルで落ち着いたスタイルを狙う場合に採用される。
特にノッチバック型であることを強調する場合は、セダンは「ノッチバックセダン」、クーペは「ノッチバッククーペ」と定義付けられることがある。
これに対し、リアウィンドウの角度が寝かされ、ルーフからリアエンドまでなだらかな線で降りてくるものを「ファストバック」(Fastback)、高めのルーフラインからスパッと切り落としたようなエンド形状を持つものを「カムバック」(Kammback)(カムテール、コーダトロンカとも)と呼び、レーシングカーでは空気抵抗の低減のために、また、実用車ではスポーティーやアクティビティーの演出のために用いられる。
セミノッチバック
2.5ボックスなどともいわれる、リアデッキ(トランクスペース上面)の極端に短いものを、「セミノッチバック」と呼ぶ場合もある。