ひょっとしなくても→オリオン座のエデン
アリア…アリア…アリア…アリア…とこんな調子で約6話の間ほど体育座りのまま過ごした聖闘士の事。
どうしてこうなった
登場当初は雑誌等で「格上の存在として設定」などと書かれ、旧作キャラを彷彿とさせる容姿、レギュラー最年長、初登場の上から目線会話、圧倒的な強さなどでクールな最強キャラと思われていた。
諏訪部ボイスで一人称が「ぼく」なのは驚きをもって迎えられていたが、当時はそれはちょっとした意外性レベルで留まっていた。
他のレギュラーキャラを圧倒する実力を披露した20話を過ぎたあたりから同時にお坊ちゃんならではのメンタルの弱さ、家族の言う事を丸呑みするような精神年齢の幼さ、幼馴染みへの空気の読めなさなどが露呈しはじめ、ついに24話では自分の想い通りにならない幼馴染みに「ア”リア〜!!!」と半泣きで叫びながら呼ぶなど多くの視聴者を唖然とさせた。
そして27話でアリアが死亡したときはまたしも何も出来ないまま
「ア”リア〜!!!」と叫びつつ姉に引っ張られて退場、
この時期、他のレギュラーキャラはほとんどメンタル面の弱点克服イベントをクリアしていたこともあり、視聴者の間で完全にヘタレ扱いが定着した。
そして体育座へ
お城へ連れて帰られた29話では、外で闘いが始まろうとする中、1人涙ぐみながら体育座りをするだけ。
この駄目押しともいえるヘタレぶりに「体育座の聖闘士」の二つ名をつけられることになり視聴者からは「豆腐通り越して豆乳メンタル」「兄さんに鍛え直してもらえ」などの声も頻発するようになった。
やっと6時間、実に6話に渡っての体育座りの挙げ句、腹違いの姉からは腹パンされた後に引っ掻かれ、師匠からは「迷いを拭い去ることはできなかった」と匙を投げられ、揚句、幻影の中で幼馴染と戯れ、36話でやっと親父に反旗を翻し始めた。
体育座卒業?
その後は父の友人と対戦して通過を認められたり、姉ソニアが自爆に近い形で死亡した際もキレず静かに付き添う等、アリアを失った悲しみを後悔に変えて前向きに父との対決を選んでおり、結局自分の弱さと向き合いきれず死亡した姉と対照的な結果となっている。
余談
エデンと同じ守護星座を持つオリオン座のジャガー(劇場版聖第一作「邪神エリス」に登場する亡霊聖闘士のリーダー格)の必殺技「メガトン・メテオ・クラッシュ」はかの鳳凰星座の一輝をも倒した強力な技だが、その内容は体育座りの体勢から高速回転し体当りを行うという後世のオリオン座を象徴するような必殺技であった。
関連イラスト
抗う姿。