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阪堺電気軌道の編集履歴

2013-03-10 19:35:57 バージョン

阪堺電気軌道

はんかいでんききどう

大阪府を走る鉄道、路面電車

大阪市南部から堺市にかけて路線をもつ路面電車。元は南海電気鉄道の路線であったが、1980年に経営分離された。現在でも南海の子会社である。


本線格である阪堺線は、全線に渡って、南海本線と競合している。このうち堺市ではLRT計画があり、それと乗り入れる計画もあったが、反対派の市長が当選したことから計画は頓挫した。


呼び方は「はんさかい」ではなく「はんかい」。な、「阪堺電鉄」とは、戦前に同じく大阪市内と浜寺を結んだ路面電車のことで、後の大阪市電三宝線の旧称である。走っている地域や路面電車という形態もそっくりだったことから紛らわしく、当時の人々も「阪堺電鉄」を「新阪堺」と呼んで区別していた。


語感的には「半壊電車」とも読むことができる。もっとも、平成14年度に一度黒字化したものの、平成18年度に再び赤字へ転落している昨今の経営状況を如実に現してるというのは、間違いでもない。特に堺市部分の経営状態が悪く、堺市部分だけで赤字の大半を産み出していることから、堺市区間の廃止が囁かれている。一方、沿線人口の多さや競合路線の少なさから、天王寺駅と阿倍野・住吉の住宅街を結ぶ上町線は比較的好調な経営であり、なんとか堺市内の赤字相殺に努めている。


・・・全壊電車になる前に経営状況を好転したい所だが、そのためには支援が不可欠であろう。


赤字区間を抱える堺市内においては、運賃補助(1区運賃=200円、2区運賃=290円となるところを上乗せ分の90円を堺市が負担し、全線一律運賃を実施)や、低床式車両の導入支援など、既存路線の活性化に対しては一定の動きが見られるが、新規路線の建設(堺市駅~堺駅間のLRTなど)に関しては消極的である。この新規路線凍結によりついに阪堺側も堺市内廃止という手段に出る構えであったが、開設凍結を政策の一つに掲げて当選した市長自身が「これはやばい」と実感したのか、後に阪堺への支援増額を決めた。


路線

  • 阪堺線

恵美須町-浜寺駅前

  • 上町線

天王寺駅前-住吉公園


日中および土休日の運転系統は、天王寺駅前-浜寺駅前・住吉公園と、恵美須町-あびこ道の3系統がそれぞれ12分おきに運転される(天王寺駅前-あびこ道間はあわせて6分間隔)。


車両

かつては最新鋭の車両を次々と投入していたが、子会社化後、特に平成に入って以降は新型車両の導入には消極的で(最新車両は1996年設計・1999年製だが、車体及び台車・モーターなどの主要機器以外は旧車両の機器を流用している)ある。日本でも数少ない超低床車(LRV)が存在しない路面鉄道会社となっていたが、後述の通りついに登場した。


古い車両の場合、全国の路面電車事業者の同世代の車両より全般的に大型・ハイスペックな車両が多いが、昭和30~40年代に全国で次々登場した機器流用車においても新型台車を新調するなどややコストダウンに無頓着な面があり、その結果お金か無くなり、大阪市電の中古車で車両置き換えを間に合わせた(この車両は2000年に全廃)という話もあったりする。


中には、昭和3年製の車両(モ161形)も存在し、定期的に営業運転する車両としては日本最古の車両である。ただしこの車両は非冷房なので夏季(6月後半~9月末)は平日朝ラッシュ時の1往復以外は代走を除いて入ることはない。なお、このモ161形は近年のレトロブームのおかげか人気が急浮上しており、それに乗ったか阪堺側もファンサービスのために昔の姿への復元や様々な懐かし塗装を施すなどしている。


2013年春、堺市の支援により新たにアルナ工機製新型車両モ1000形「堺トラム」を導入。阪堺初の超低床車両であり、2013年秋よりデビューする。全3編成登場予定で、この車両の導入により夏季の冷房化率100%を達成できるものと見込まれるが、モ161形の今後は不明。


関連項目

南海電気鉄道 路面電車

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