ストーリー
伊賀の里に暮らすくのいちの主人公は、修行に励む日々を送っていた。
そんなある日、主人公は里に届いた依頼を受け、安土城に向かう。
織田信長の居城、安土城で待っていたのは信長の腹心・明智光秀。
「――君を、飼うことに決めたよ」
彼は主人公を雇い入れ、妹姫と偽って城内に滞在させることにする。
信長の本拠地・安土城――そこで主人公が負うことになる密命とは?
そして、主人公と武将たちの間に芽生える想いの行方は…?
登場人物
・ほたる
主人公。伊賀忍の中でも、三大上忍に数えられる藤林家の生まれ。
幼い頃に両親を亡くして以来、師匠の指導のもと腕を磨いてきた。
真面目で、くのいちとして常に自らを律している。
ある人物から依頼を受けて、安土城に潜入した。
天下人に限りなく近い、織田家の総大将。
型破りな発想で人心を惹きつけるが、そのぶん敵も数知れず。
傲岸不遜(ごうがんふそん)なカリスマで、生に対して享楽的な思考を持つ。
信長の腹心で、織田軍では彼に次ぐ位置にいる。
信長にどのような無理難題を命じられても、ひょうひょうと対応する有能な武将。
どこかけだるげな微笑を浮かべており、真意は謎に包まれている。
信長に忠誠を誓う家臣。持って生まれた機転で、主に献身している。
女性好きとしても有名で、主人公に対しても何かと世話を焼く。
どこか三枚目で憎めない性格。お人好しで周囲にもよく気がつく。
客人として、安土城に滞在している青年。
争いごとをきらい、決して目立たないよう静かに過ごす。
もっさりとした前髪で顔を隠し、人との交わりを避けている。
とりわけ女性が苦手で、すぐに逃げ出してしまう。
幼少の頃から信長に仕えてきた側近。
彼に害をなす者には迷いなく向かっていき、いつも城内を警戒している。
主君にふさわしくあるよう、努力をおこたらない。
同世代の主人公とは、年相応の少年らしく打ちとける。
渋く、たそがれた雰囲気を漂わせる伊賀の上忍。
忍びとしての腕前は一流で、主人公をくのいちとして育てあげた。
数年前、任務に出たきり、行方不明になっている。
織田信長の弟。柔和で気品のある、好青年。他地方との交渉役として、織田家のために尽力している。一時的に安土城に滞在しており、客人である主人公を気遣ってくれる。
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