*****幸福は義務です。市民、幸福ですか?*****
概要と解説
元ネタはザッP氏による卓ゲm@ster作品の連作、『P@ranoia M@ster』。
コンピュータに全てを管理されたディストピアを舞台とするTRPG、『PARANOIA』のリプレイである。全22回。
PARANOIAとは
退廃的な地下都市でコンピュータから下されたミッションをこなすゲーム。但し、
- コンピュータは『自分は完璧である』と思い込んでいる
- コンピュータは『自分に管理される全ての市民は完璧で幸福である』と思い込んでいる
- 1. 2.より、完璧でないプレイヤーはコンピュータから『反逆者』とみなされ処刑の対象になる
- しかもプレイヤーはミュータント(=完璧でない人間)なのでコレがバレても処刑の対象になる
- そのうえプレイヤーはコンピュータに敵対する秘密組織(複数ある)の構成員なのでコレがバレても処刑の対(ry
- ミッションは悪意溢れるトラップや階級制度の壁に阻まれまず達成は不可能である
- だがプレイヤー同士で協力すると『共産主義的(=コンピュータの敵)』とみなされ処刑(ry
- 当然、だからといってミッションを放棄しても処刑(ry
- そのミッション中に秘密組織から別のミッションを言い渡されこれも達成しないと組織から処(ry
- そうでなくとも何かにつけて反逆者扱いされて処刑の対象になるトラップが多数存在する
- ……というか他のパーティーメンバーが隙あらば反逆者のレッテルを貼り、殺しにかかってくる
- 処刑されなくてもこの世界のアイテムはほぼ全てがデストラップ、完全に信頼できるものが何一つない
- と、こんなに酷い世界なのに幸福でない場合は2. より『反逆者』とみなされしっかり処刑の対象になる
といった他のTRPGとは明らかに異質なシステムと空気を持つ。
『パーティーで協力してミッションをクリアする』協力型ゲームではなく、
『他のメンバーを出し抜いて処刑し、自分は生き残る』対戦型ゲームといえる。
合言葉は『*****気を抜くな!誰も信用するな!レーザーがンを手放すな!*****(Stay Alert! Trust No One! Keep Your Laser Handy!)』
ちなみに、『処刑』という言葉が何度も出てきたが、このゲームでは残機制を採用してあり、
プレイヤーには予備クローンが5体与えられている(=6回死ぬとゲームオーバー)。
主な登場人物
このゲームの登場人物は全てクローンであり、名前の最後に番号を振られている。
死亡し、次のクローンを使用する度に数字が1つ増える(つまり、6の状態で死ぬとゲームオーバー)。
HARU-R-UNN-1 (天海春香)
PARANOIAを普通のTRPGと勘違いして、なるだけ穏便にプレイしようとするこの作品の良心。
しかし、天然で豪運の持ち主であるため、本人の知らないところで他のプレイヤーが害を被る事が多い。
最大の被害者はYUKI-R-DRL-4。
YUKI-R-DRL-1 (萩原雪歩)
この作品において最も完璧なロールプレイを行う人。
所属する秘密結社の関係か、殺人狂じみている。実際、自らの手でプレイヤー、NPC含め9人は殺している。
なぜか運に恵まれず、よく爆発オチを担当させられたりHARU-R-UNNに(悪意無しに)殺される。
HARU-R-UNN-3に幸福薬(≒覚醒剤)を注入された際には『幸福ですぅぅぅぅ』しか喋れなくなった(後遺症はゲーム終了後まで残った)。
RITU-R-ITU-1 (秋月律子)
頭脳派。パーティーのチームリーダーとしての権限を利用(悪用)し、
華麗に死亡フラグを回避したり、逆に他プレイヤーを死の淵に追いやる鬼畜眼鏡。
但し、他のプレイヤーより知能が高すぎて逆にそこを突いたYUKI-R-DRL-5とMAMI-R-AMI-12に2回殺されている。
そして自身も迂闊に自爆することがある。
AMI-R-MAM-2 (双海亜美)とMAMI-R-AMI-9 (双海真美)
双子で参加(但し、真美はほぼ無理やり)。AMIの死亡後の後継であるため、MAMIのクローンナンバーは7から。
AMIは4回も『ゲーム中の反則行為でペナルティとして』処刑され、MAMIはプレイ前になぜか2回処刑されている。
その度重なる反則の数々からAMIは『腐れマンチ』の称号を得た。
AMI-R-MAM-1が存在しないのも反則が原因である。
CHIHA-UV-RB7-2 (如月千早)
このセッションのゲームマスター。階級名にちなみ、通称『UV様』。
4(5)人をありとあらゆる手段で死の恐怖や人間不信に陥れること、または他人を勧誘(=洗脳)するのがお仕事。
そしてその醜い有様を見るのが楽しみ。意外とおちゃめ。
反則魔王・双海亜美をねこじゃらしで処刑し、トラウマを植えつけた。