概要
元カーナ騎士団隊長のパレスアーマーで、ヨヨ王女が幼い頃から仕えていた。パーティの防御を引き受けるのが得意であり、装備品とあわせて最もタフなメンバーの1人。
壁に沿ってカニ歩きすることに代表される、軍の実質的リーダーをも務める反面こうした人間味のある一面を見せる。
経緯
カーナ城の精鋭・カーナ騎士団の隊長だった男。軍の中での厳しい掟を支えるチームの要となる人物。序盤にカーナ城が陥落してからも、カーナ奪還と打倒グランベロス帝国のためにチームを引っ張る。カーナ軍の中でも特に祖国への愛情はとびきり高く、ヨヨ王女に仕えていたことも誇りに思っている。
それだけに、「固い頭の古いタイプの人間」として若年層のメンバーから少なからず疎まれるが、それは自分自身でも十分自覚している。その性格からチームの皆に、そして主人公ビュウにも厳しくあたることは多い。しかし、ビュウの成長を心から願って期待している人物でもあり、町での作戦や行動の多くをビュウに一任し、戦闘でも部下であるはずのビュウの指示に例外なく従うほど信頼している。
カーナが陥落してからは、たびたび自分のサインを入れた斧や鎧を売ってくることがある。瀬能と比べて格安であるが、このようなものを売る背景には、グランベロス帝国に破壊された祖国カーナの城を立て直す資金を集めたかったとのこと。しかし実際カーナを奪還してみれば、パルパレオスによって城がピカピカの新築に建て直されていたため、内心ショックを受けたとか。それでも武具は相変わらず売り続ける。
ヨヨが帝国から戻って以来、復帰に喜ぶも、パルパレオスに心奪われて他をなおざりにする様子が目立つようになると、誇りに思っていた分だけ落胆も大きく、淋しがりやとしての人間の弱さを目に見える形で表してしまう。良くも悪くも直情型な面を持っているのかもしれない。
それだけに、長い戦いが終わったとき、皆が先に戦艦に戻っていく中、ビュウに正面から「ありがとう!」とお礼を言う場面は感慨深い。ストーリーを進めれば進めるほど、味の出る人物であり、一度信頼した者への忠義や仲間意識の厚さをこれでもかと伺わせる。また、帝国からカーナ軍へと加わったパルパレオスに対しても「お前の事は嫌いじゃ。だが、死んで償えるものは何も無いんじゃ!」と一喝する。人間、命あっての物種であることをハッキリ認識させてくれる。