名前は「鳥を模倣する者」と言う意味。中国語では「似鳥竜」(スゥニャオルン)と呼ぶ。
姿かたちがダチョウに似ている事から、日本では「ダチョウ竜」の愛称もある。
発達した脚部、体の半分近くを占める尾が特徴で、歯のない嘴状の口で木の実、昆虫、小動物などを丸呑みして食べたり、水中の微細な生き物を嘴で濾し取って食べたりしていたようだ(保存状態の良いオルニトミムスの嘴化石から、鴨の嘴のように多数のスリットがある事が判明している。鴨はスリットがある嘴で水中の微生物を濾し取って食べるが、昆虫や植物も食べる)。
近縁種はモンゴルや中国、スペインからも発見されている。原始的な種と進化した種の間に外形的な違いは少なく、かなり完成されたボディ・プランをもっていたようである。収斂進化でダチョウの仲間が出現したのも当然かもしれない。
いくつかの化石から、群れを作って行動していたことが判明している。
最近の発見により腕に翼状に羽毛を持っていた事が判明。これは飛翔の為ではなく、求愛などのディスプレイや、抱卵の際、卵を覆って保温・保護すると言う行動に役立てたと考えられている。