第2次安倍政権が打ち出した経済政策。
呼称は中川秀直がつけた。安倍とエコノミクスのかばん語であり、かつてのアメリカレーガン大統領の経済政策『レーガノミクス』になぞらえたものである。
安倍自身の経済観は、竹中平蔵を重用していることからわかるように小泉純一郎を継承している面がある(つまり本来は構造改革派)が、これにインフレターゲット政策(デフレ克服のための無制限の量的緩和)、「上げ潮派」的な公共投資を組み合わせている事が特徴である。
安倍はこれを「三本の矢」と呼んだ。
現時点ではインフレターゲット政策が円高是正、株価の上昇につながっており支持されているが、国債金利上昇などへの影響を懸念する声も多い(公共事業支出が増加し財政が悪化すれば相乗効果でインフレ率・国債発行高・国債金利が際限なく上がり続け、最終的に悪性インフレに陥る懸念がある)。また、大胆な公共投資や構造改革はこれまでの自民党の経済政策の復活であり、すでに破綻済みの政策を持ち出しているという意見もある。