概要
司教とは、ローマ・カトリック教会をはじめ伝統的な職制を保有するキリスト教会で、信徒を監督、指導し司祭や長老以下の聖職者を叙階する権限を持つ役務者である。司教区における監督する聖務職のことで最高教導権を有している。位階としては、司祭の上に位する。
正教会や聖公会などでは、これに相当する役職を主教と呼んでいる。
英語ではBishopというが、「ビショップ」とカタカナで書くと同名の人物や、チェスの駒・Wizardryなどの職業の一つを指すことが多い
カトリック教会では司教の印として、司教冠やカロッタや司教杖を使用する伝統がある。司教が長を務める教会の聖堂を、カトリック教会では司教座聖堂(Cathedral)と呼び、司教座聖堂において司教が司式時に着席する椅子を司教座という。
司教の特徴的な権限は、助祭、司祭および司教の叙階を行うことである。
司教には、一定の教区の配慮をゆだねられている教区司教と、一定の教区の配慮をゆだねられていない名義司教などの分類が設けられている。
2012年末現在、日本人司教は27名おり、うちいわゆる現役司教は17名。