カプセルホテルとは、最低限人間が横たわって窮屈にならない空間に、同じく最低限の寝具、照明、娯楽装置(大体はテレビ)を設置した宿泊施設。
むしろ「プライバシーがある程度確保された寝台」といったほうが正しいかもしれない。
「宿泊」のみを目的とした施設のため、寝台は高さのない、悪い言い方をすれば「ちょっと広いカンオケ」のような構造をしており、これが上下に積み上げられている。
防災の観点から、扉の役割をする仕切りはカーテンであることが多い。
最近はこのカーテンが体側にあって大きく開口させる事が出来る施設もあるが、スタンダードな施設なら格子が並んだ蜂の巣、というか蛸壺、鰻の寝床、むしろ死体安置所の冷蔵庫のような構造をしている。
施設のグレードによってまちまちだが、少なくとも風呂・トイレは共同、場合によっては寝台ごとに防犯用の金庫があったりするが、寝台スペースが狭くなるのでフロントやフロアごとにコインロッカーなどを設置している場合もある。