概要
2015年に慶応義塾大学のお笑いサークル「お笑い道場O-keis」の先輩・松井ケムリと後輩・髙比良くるまによって結成されたお笑いコンビ。NSC東京校23期出身(※)で、同期にヨネダ2000などがいる。その後、卒業ライブで優勝して現在は吉本興業所属。
※それ故にプロとしては2018年に活動開始、後述のM-1グランプリでは芸歴は後者を起点にしている。
結成当初はヨシモト∞ホールが拠点で、プロ入り1年目でファーストメンバーに入った。その後、2020年から神保町よしもと漫才劇場に所属しており、後述のM-1優勝後が切っ掛けで卒業した。また、2021年から2023年までお抹茶煎じ隊としても活動していた。
元々は人間無骨が由来の「魔人無骨(まじんぶこつ)」というコンビ名だったが、「怖い」、「読めない」、「もっとゴツいのが出てくるのを期待した」などの否定的な意見が客や周囲より多く寄せられたことや、トレンディエンジェルたかしに強く勧められたことなどがあり、元号改元日の2019年5月1日より現在のコンビ名となった。
芸風は漫才である。コント漫才やしゃべくり漫才など多様なネタを行うが、その中でも、くるまの日常におけるあるある出来事やストーリー性を掛け合わせた一人コントにケムリが横から冷静かつ的確にツッコミを入れる形や、くるまの提示したテーマをもとにくるまが何役も演じ、その世界にケムリが巻き込まれつつもツッコミを入れていく形が代表的である。ネタは両者で考えている。
第7回NHK新人お笑い大賞優勝や第43回から2年連続でABCお笑いグランプリ準優勝・Abema賞など賞レースでは数々の結果を残している。
M-1グランプリは2018年に初めて準決勝まで進出。しかし、この時はGyaO!ワイルドカード枠でだった上に、当時ガバシステムで再生数が多かったとのこと、それ故にネット上では少しだけ叩かれた。
その後、2022年に初めて自力で進出し、敗者復活戦の視聴者投票ではオズワルドに約12万票差の2位と敗れ、惜しくも決勝に駒を進めることは出来なかった。
2023年、遂に決勝進出。トップバッターで出場し、3位で最終決戦に進出。最終審査は2位のヤーレンズとの大接戦の末4票を獲得し優勝。
トップバッター出場での優勝コンビは第1回の中川家以来2組目で22年ぶりとなった。また、平成生まれ及び20代のコンビが優勝するのは霜降り明星以来2組目で5年ぶりである。芸歴も5年8ヶ月で最短記録を達成し、霜降り明星の5年11ヶ月を更新した(※)。霜降り明星のせいやも芸歴最年少抜かれたとぼやきながらも2人を祝福した。
※結成からの期間で言えばフットボールアワーが優勝当時4年8か月で、年齢で言えば先述の霜降り明星の粗品が優勝当時25歳329日でそれぞれ最短(最年少)記録を保持している。
ちなみに、くるまが放送終了直前コメントで「来年も出場します」と宣言した。ただし、ケムリは乗り気ではない。だが、翌年のABCお笑いグランプリに出場しており、なんと優勝した。そして、M-1にもエントリーしている。そして見事決勝進出を果たした。
そして、賞金は松井が「全てくるまにあげる」と約束したのでそれも実現した。ちなみに、ABCの賞金は全てケムリのものになった。
仕事はギャラに困っていないらしく選んでいる模様。
メンバー
髙比良くるま(たかひら-)
ボケ担当。立ち位置は向かって左。本郷高等学校卒業後、慶応義塾大学文学部中退。
お笑いサークル時代は非常にやる気があり、同時に9つほどコンビを組んでいた。その中に、現在ラランドを結成しているサーヤとのユニット「ピカリ宇宙論」もあった。しかし、大学の授業にはついていけなかったので松井の卒業とともに中退しているだけでなく、留年も2回している。
実家はお好み焼き屋と焼き菓子屋とビューティーサロンを経営している。
細身だが中学・高校時代はラグビー部だった。本人は運動音痴だが、足は速い。
芸名の「くるま」の由来は、運転免許を持っておらずそれを記憶しておくため名付けた。その後、2023年3月に取得した。
横浜DeNAベイスターズのファンである。
肌荒れしやすい体質故美容に力を入れており、前述のM-1決勝にも意識を高めていた。
漫才中にケムリを触り続ける癖があったり、平場でも彼への距離感が近かったりする。
お笑いの分析を重ねており、THE SECONDに熱を入れる「セカおじ」になった。尚、令和ロマンは2023年でM-1チャンピオンになったので永久に出場不可となり、正真正銘の「セカおじ」になった(もし優勝しなければ、2033年まで出られなかった)。
2023年のM-1決勝直前に、競馬で100万円負けてしまった。
松井ケムリ(まつい-)
ツッコミ担当。立ち位置は向かって右。桐朋高等学校卒業後、慶応義塾大学法学部卒業。
大和証券グループ本社副会長兼関西テレビ監査役・松井敏浩の息子である。それ故に、大和証券がネーミングライツを所有している縁で「よしもと福岡大和証券劇場」に令和ロマンとして毎月3日間出番があった。
中学・高校時代は卓球部。大学時代はお笑いサークルのほかにバンドサークル・総合音楽研究会に所属しており、こちらの方に重きを置いていた。そのため、ベースの演奏が出来る。
芸名の「ケムリ」の由来はヘビースモーカーだから。
実家でも自宅でも猫を飼っている。
料理人の鳥羽周作に似ており、くるまによく弄られる。しかも、あの騒動前から。
出演番組
レギュラー
「研修テレビ!!」(テレビ朝日系列)2023年10月〜
「阪神・たこ焼き・令和ロマン!!」(ABCテレビ)2024年2月〜3月
「令和ロマンの街話」(BSよしもと)2022年3月〜9月
深夜のハチミツ(フジテレビ)2023年5月(5月のつぼみ芸人)
特番
「令和ロマンの娯楽がたり」(テレビ朝日系列)2023年12月28日
「クイズ!正解は世界フィギュア」(フジテレビ)2024年3月10日
「『劇場版ハイキュー!ゴミ捨て場の決戦』公開記念特番」(TBS系列)2024年2月17日
ラジオ
「令和ロマンのご様子」(Stand.FM)2020年2月〜
「タカアンドトシのお時間いただきます」水曜(NHKラジオ)2021年3月〜2022年3月(コーナー出演)
「令和ロマンのUBUGOE」(Artistspoken)2022年3月〜
「アッパレやってまーす!」火曜(MBSラジオ)2022年4月〜(隔週)
ゲスト・VTR出演など
「本能Z」(CBC)2018年4月4日
「四千頭身のオールナイトニッポン0」(ニッポン放送)2018年10月18日
「有吉のお饅頭が貰える演芸会」(テレビ朝日)2018年12月3日
「沼にハマってきいてみた」(Eテレ)2019年2月25日
「ノンストップ!」(フジテレビ)2019年5月2日
「ゴッドタン」(テレビ東京)2019年7月14日
「わらたまドッカ~ン」(Eテレ)2019年9月16日・2021年5月10日
「冗談騎士」(BSフジ)2019年12月4日
「ウチのガヤがすみません!」(日本テレビ)2020年10月6日
「ネタパレ」(フジテレビ)2021年1月1日・2021年2月5日・2021年8月23日
「新春生放送!東西笑いの殿堂2021」(NHK)2021年1月3日
「江戸モアゼル」第3話(日本テレビ)2021年1月21日
「演芸図鑑」(NHK)2021年1月31日・2021年10月31日。
「お笑い演芸館」(BS朝日)2021年2月25日
「ネタ祭り!2021夏!!」(ABCテレビ)2021年3月2日
「スッキリ」(日本テレビ)2021年4月5日
「マヂカルクリエイターズ」(テレビ東京)2021年6月1日(ケムリのみ)
「アメトーーク!」(テレビ朝日)2021年6月6日(くるまのみ)
「よるのブランチ」(TBS)2021年8月4日
「野田レーザーの逆算」(テレビ朝日)2021年11月22日(コンビ)・12月2日(くるまのみ)・12月9日(くるまのみ)
「NEWニューヨーク」(テレビ朝日)2022年1月13日
「お笑い実力刃」(テレビ朝日)2022年2月23日
「ノブコブ吉村 ラグビー応援TV」(テレビ大阪)(くるまのみ)2022年3月20日・2022年3月26日
「クイズ!倍買」(TBS)2022年3月30日(くるまのみ)
「中川家&コント」(BSフジ)2022年5月1日
「ミルベキ!」(TBS)2022年6月9日
「フットンダ王決定戦」(中京テレビ・フジテレビ)2023年1月1日・2024年1月1日(ケムリのみ)
「ザ・ベストワン」(TBS)2023年2月18日・2024年1月27日
「ほっとするわ」(関西テレビ)2023年2月27日(くるまのみ)
「ソウドリ」(TBS)2023年2月28日
「有吉の壁」(日本テレビ)2023年4月26日
「フリースタイルティーチャー」(テレビ朝日)2023年6月7日・6月21日・6月28日(くるまのみ)
「お笑いエスポワール号」(TBS)2023年6月29日
「週刊まんが未知+」(テレビ朝日)2023年10月19日
「るてんのんてる」(読売テレビ)2023年10月27日
「ウマウマ!」(フジテレビ)2023年10月29日・11月5日
「ランジャタイのがんばれ地上波」(テレビ朝日)2023年11月7日(くるまのみ)
「グッド!モーニング」(テレビ朝日)2023年12月25日
「おはよう朝日です」(MBS)2023年12月25日
「めざましテレビ」(フジテレビ)2023年12月25日
「ノンストップ!」(フジテレビ)2023年12月25日
「新春!幻の優勝ネタ祭り」(テレビ東京)2024年1月1日
「爆笑ヒットパレード」(フジテレビ)2024年1月1日
「酒のツマミになる話」(フジテレビ)2024年2月9日
「霜降りバラエティX」(テレビ朝日)2024年2月11日・2024年2月25日
「ボクらの時代」(フジテレビ)2024年2月18日
「ジョンソン」(TBS)2024年2月19日
「水曜日のダウンタウン」(TBS)2024年2月21日(くるまのみ)
「Da-iCE Lab」(日本テレビ)2024年2月22日
「テレビ千鳥」(テレビ朝日)2024年2月23日(ケムリのみ)
「くりぃむナンタラ」(テレビ朝日)2024年3月6日
「ワンピースバラエティ 海賊王におれはなるTV」(フジテレビ)2024年4月4日
「踊る!さんま御殿」(日本テレビ)2024年4月9日
関連動画
YouTubeチャンネル『Official令和ロマン』PV
『神保町よしもと漫才劇場ネタフェスティバル2024』披露漫才
『神保町よしもと漫才劇場ネタフェスティバル2023』披露漫才
『神保町よしもと漫才劇場ネタフェスティバル2022』披露漫才
『M-1グランプリ2023最終決戦』披露漫才「町工場」の原型
大学時代のくるまのコンビ「上海魚人伝説」
大学時代のケムリのコンビ「メロメロ産業」
関連人物
くるまが芸人を目指すきっかけになった人物。家庭不和で孤独だった幼少期によく踊る!さんま御殿を視聴していた。そして、2024年4月9日放送回に出演した。(但し、さんまとの共演は同年4月14日放送回のさんまのお笑い向上委員会が初)
武智(スーパーマラドーナ)
M-1に熱を入れる「Mおじ」を名乗っている。あちらのYouTubeで共演した。
川瀬名人(ゆにばーす)
こちらもM-1に熱を入れている芸人。彼らを「吉本の宝」と評している。
M-1グランプリ2023で優勝を争った仲。2022年の敗者復活戦で出会い、それからユニットライブをしている。そして、ワンツーフィニッシュを達成。
テレビ朝日系列「研修テレビ」の共演者
大阪吉本のコンビ。現在基本関わりはないのだがM-1以外の賞レースは彼らに取られている。
関連項目
昭和のいる・こいる 平成ノブシコブシ 令和喜多みな実→コンビ名に元号が付くお笑いコンビ繋がり。前述の通り、ノブコブの徳井が現在のコンビ名の名付け親。
ニッポンの社長→同じくワイルドカード枠に振り回された芸人、自力で敗者復活戦に駒を進めた。
NONSTYLE パンクブーブー→同じくM-1優勝者かつ2大会連続出場者。(連覇は前例なし)
M-1グランプリ歴代チャンピオン
歴代ABCお笑いグランプリ優勝者
関連リンク
- コンビ
- 髙比良くるま
- 松井ケムリ