概要
霊夢の能力「主に空を飛ぶ程度の能力」の本質とも言える技であり、空どころかありとあらゆるものから浮くことで完全なる無敵状態となるという反則技。
作者であるZUN曰く「もしこれが遊び(時間制限付き)でなければ、誰も勝つ事が出来ない。」
魔理沙曰く、最初はスペルカードでもなんでもない技であったものを、魔理沙が名前を与え「弾幕ごっこ」の遊びとしたらしい。また、射出される弾幕は霊夢が意識せずとも自動で放たれ、勝手に相手に向かうらしい。
元ネタは『北斗の拳』に登場する、北斗神拳究極奥義である「無想転生」。これを受けてか、『非想天則』ではある条件を満たすことで夢想天生発動の際、AC版北斗の拳を非常に意識した演出が発生する。
シューティングゲームで用いられるときと格闘ゲームで用いられるときとではその仕様は著しく異なるため、それぞれの性能については項目を分けて解説する。
シューティングゲームの夢想天生
『東方永夜抄』にて、ラストワード(スペルプラクティス専用スペカ)として登場する。
性能は前述の設定どおり、こちらの攻撃は一切当たらず、辺りから弾幕が絶えず発生してはプレイヤーめがけて飛んでくるというとんでもない内容。つまり耐久スペルであるため倒すことはできず、なおかつモードの関係上ボムが使えない上1回被弾すれば最初からやり直しという条件のため、一定時間1回も被弾せずボム無しで避けきらなければならないことになる。
回避する難易度も高い上に、弾幕が若干ランダム気味であるため、安定してクリアすることも困難である。
主人公の究極奥義として十分説得力のある弾幕となっている。
格闘ゲームの夢想天生
『東方緋想天』と『東方非想天則』で登場し、基本的な仕様としては共通しているが若干演出が異なる。
性能としては特殊であり、発動すると霊夢の周囲に7つの陰陽玉が15秒間展開される。この陰陽玉は霊夢が打撃を一撃当てるごとに点灯する(コンボ数ではない)。展開されている間にすべての陰陽玉を点灯させると初めて攻撃発動となり、画面全体に凄まじい威力の攻撃判定を発生させる。
非想天則ではこの威力がさらに上がっており、事実上の即死技になっている。また両者1ラウンド取ったファイナルラウンドで発動させると、ステージに関わらずBGMが東方妖恋談のアレンジ曲になる。このBGMのイントロ部分は、格闘ゲーム版『北斗の拳』において一撃必殺奥義がヒットした際に流れる曲(通称「テーレッテー」)をオマージュしているため、このBGMのことは「テーレッテー妖恋談」と呼んだりする。何気に「7回」というのも北斗七星&格闘ゲーム版の「死兆星システム」のオマージュだろうか。
ただし発動条件が異常に厳しい上、「打撃を7回もらうとやばい」ということが対戦相手にモロバレする関係で対戦では間違いなく警戒されてしまう。
そのため決めるのはよほどの実力差がない限り不可能に近い。