弐瓶勉によるSF漫画『ABARA』(アバラ)に登場する存在。
概要
「第四紀連の時代によく現れた人の眼に写らない正体不明の生物。人を喰べて大きくなり、最終的には恒差廟を喰べる。かつては、その模造品に退治された。」(「異相の書」による)
駆動電次は「人類の領域を侵犯し、破壊にふける化け物」と述べている。
「春」の季語である「寄居虫(ごうな:ヤドカリの意)」の古名「がうな」がモチーフではないかと推察される。
能力
人間には理解できないスピードで活動する。機関銃やレーザー、ミサイル等の兵器でも全く対処出来ない。踏み台にしただけのビルが真っ二つになる等、筋力も通常の生物に比べて並外れている。
固体によっては羽や翼のようなものを背中から広げ、飛行する。
性質
「胞」(えな)と呼ばれる外骨格様の装甲に身を包み、その大きさや、形状は様々である。何らかの要因によって人間が変態することによっても出現する。体色は白であるため、白奇居子と呼ばれることもある。それに対抗して作られた奇居子は「黒奇居子」と呼ばれる。
また、人間が変化したものは「示現体」とも呼ばれることがある。
示現体(しげんたい)
示現とは「神仏が霊験を示し現す(衆生を救うために様々な姿に身を変えてこの世に出現する)こと」の意。
人間がなんらかの要因によって変容した存在。作中においては、白奇居子とほぼ同じ文脈で用いられる。示現体が連続発生することを示現体連鎖と呼ぶ。
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