レヴァリアース
CV:吉田小奈美(ドラマCD)
勇者ザードの弟。12歳。一人称は「ボク」。
ディアボロスに殺された兄の仇を討つため、一人旅をしていた。
しかし世間知らずで、単純で騙されやすい、一言で言うならおバカな子。
頭を使うことがとことん苦手で、物覚えも悪い。周囲の状況に流されやすい性格。
反面格闘術の腕前は一級品で、魔物とも単身で戦うことができる(どこで覚えたのかは夜麻先生曰く「特訓したんです!」とのこと)。
だが「魔物は友達」という考えの持ち主であるため、戦闘も殆ど魔物を殺す事はなく、気絶させる程度にとどめる。
1体1の戦いなら勝てるが、相手の数が多かったり、毒ガスなどを使う敵には弱い。
旅仲間のシオンは、彼が魔物に襲われていたのを発見し、助けたのが出会いのきっかけ。
しかしそのワガママ放題な態度にはほとほと呆れていた。
料理上手で、旅の食事はウリック担当。嫌いなものはニンジン(美味しくないから、とのこと)。
よく食べてよく動いてるので、シオンよりも日に焼けて健康的。結構食いしん坊な面も。
シオンと道中仲間となった妖精のレムの3人で、ディアボロスを探す旅をしていた。
正体
実は男ではなく、本名は「イリア」という名前の女の子。なので弟ではなく妹になる。
しかし血の繋がりはなく、幼い頃に両親と兄がガケ崩れに巻き込まれ亡くなり、事故現場を偶然通りがかったザードに引き取られて育った。
この時ザードは11歳と「夜麻みゆきのほん」で判明しており、イリアは年数から計算して5歳頃と思われる。
イリアが勝手に「兄」と呼んでいたらしいが、ザードの方も「妹」と呼んで彼女を可愛がっていた。
引き取られて以降は森からあまり出ることがなかったため、世間のことはザードの話で聞いただけの知識しかない。
ザードのことが大好きで、本当は一緒に旅もしたかったが、ワガママを言って嫌われたくなかったから、森で魔物と共にザードの帰りを待っていた。
だがディアボロスの復活によってザードを失い、親しかった魔物も暴走し、一人ぼっちとなってしまう。
「男であったなら、兄を守れたかもしれない」という考えの元、男装をしてザードの仇を討つ旅を始めた。
ちなみにこの考えはシオンには「バカ」と一言で片づけられた。
理由は「男装をしても本当に男になれるわけではないし、共に旅をすればザードの足手まといになる」と言うもの。だがそこがイリアの良いところでもあると評価している。
「男であれば」という気持ちはあっても、年頃に差し掛かる少女なので恥じらいはあり、
作中では胸を触られて怒ったり、女物の装飾品などに興味を持ったりもしている。
シオン、レムと共に情報を集め、ディアボロスの住む異世界へ辿り着くが、
そこで出会った魔法使い「イールズオーブァ」こそが、ザードを殺した犯人だと知る。
しかし本当の戦いを知りイールズオーブァの強さに戦意喪失し、見かねたシオンによってレムと共にその場から逃がされる。
レムの叱咤もあり戦いの場へ戻るが、戦いを止めることはできず、シオンの命と引き換えてイールズオーブァに勝利した。
この戦いが、ウリックが初めて「トドメを刺した」戦いでもあった。
シオンの最期を看取りレムとオッツ・キイムへ帰還、アドビス王に旅の結末を知らせている。
刻の大地
本人の登場ではなく、ウリックと出会った人の回想や発言で登場している。
第1部:第3巻、スリカロマノアで、カイと十六夜が知り合った住民の祖父からディアボロスの情報を聞いたあと、
老人が「同じことを聞きに来た妖精と若者の二人連れ」を思い出す際に、ウリックとレムの後ろ姿が確認されている。
第2部:忍ナドゥがベテ・クルルソーで出会った女神官ティクスに、入手した沈黙の炎の幻影を見てもらい、
「ウリックに似ている」という発言している。ちなみにティクスはウリックが女であるとは知らないままである。