Anthonyとは、魔法少女まどか☆マギカに登場した魔女Gertrud(ゲルトルート)の手下。
公式の読みは不明だが、便宜上英語発音のアンソニーとする。
概要
初めて結界に迷い込んだまどか達を奇声のような歌(後述)で歓迎した使い魔。
目を開くとかなりホラー。巴マミにことごとく蹴散らされていった。
マミによって薔薇が攻撃されたさいには、
・薔薇を見て右往左往する
・頭を抱えて走ってたり、それをほかのやつが追いかけて走って行く
・リボンによって上に持ち上げられた薔薇を頑張って追いかける
などなど、一瞬可愛らしいと思ってしまう行動があった。
役には立たなかったが。
第12話でまさかの再登場。鹿目まどかになでられた後、無数の蝶となって消えていった。
名前
英語の男性名。
ラテン語で「計り知れないほど貴重な」を意味する。
ドイツ語ではAntony(アントニー)と綴る。
初登場の第1話段階では名前が存在するかどうかも不明であったため、「ヒゲ」「プリングルス」など思い思いの名称で呼ばれていた。
オーディオコメンタリーによれば、声優陣からは「ひげおじさん」と呼ばれていたようだ。
外見
ヒゲが付いている綿のような頭から、細長い体と腕が生えている。
下半身は蝶になっていて、歩く時も羽で歩く。
その様はまるで、蝶に寄生した綿の化け物みたいに見える。
また頭には普段は見えないが、青紫色の唇と真っ黒な目を持っている。
倒された際には、頭と体が消え、蝶だけとなって上に飛んでいく。
考察
使い魔は魔女の生前の関係者をモデルにしていることがある。以下はこのことからこの使い魔のモデルについての予想ないし妄想したものである。
Gertrudが生前はお金持ちの令嬢であったのではないかという説がある。彼女はその性質が不信でありながら、この使い魔を大事にしている。立派な髭を持っていることから男性であり造園という役割を持つ。以下からそのモデルは彼女の屋敷で仕えていた庭師の男性だったのではないかと思われる。その人物は他人を信用出来ない彼女にとって、唯一心を開ける存在だったのではないだろうか。
その他
Anthonyの歌
第1話に、まどかたちを取り囲んだAnthonyが一斉に歌を歌うシーンがある。これを手がかりの一つとして、4chan有志によりまどか文字の解読が進められた。
彼らの歌はドイツ語であり、同時に浮かび上がる魔女文字も同じ文言であるという推定、及び結界内に存在するファウストの引用とみられる文言が「ロゼッタ・ストーン」となったのである。
3:30のあたりからがそのシーンである。
以下は公式ガイドブック掲載の設定資料より引用。(翻訳:岩城潤子氏)
Das sind mir unbekannte Blumen.
見たことのない花だ。
Ja, sie sind mir auch unbekannt.
見たことのない花だねぇ。
Schneiden wir sie ab?
チョン切ってしまおうか。
Ja, schneiden wir sie ab.
チョン切ってしまおうね。
Die Rosen schenken wir unserer Königin.
薔薇は僕らの女王様へ。
Und die schlechten Blumen steigen auf die Guillotine.
悪いお花はギロチン送り。
Ja, schneide sie ab!
ヤァ!チョンと切れ。
Ja, schneide sie heraus!
ヤァ!切り落とせ。
人気
スタッフお気に入りの使い魔であり、12話で魔女(使い魔)代表として登場したのもそのためと思われる。
DVD/BD1巻のオーディオコメンタリーでは、声優たちにも好評である。
見た目に可愛らしいことから、親の魔女が存在する使い魔の中では、単独で描かれている率が高めである。
劇場版公開に合わせて、この使い魔のクリップが関連グッズとして発売された。
関連イラスト
関連タグ
プリングルズ: 頭の形とヒゲ。ただこちらはハゲではない。
叛逆の物語
他の使い魔と共にOktavia Von Seckendorffの使い魔と共闘。
他の使い魔と違い大量に登場し、Homulillyの使い魔を押しとめる。
その際に外見が少し異なっており、下半身が魚のようになっている。