アカデミー賞(Academy Awards)は世界で最も知名度の高い映画賞のひとつである。
受賞者には「オスカー像」と呼ばれる金メッキの人型の彫像が贈られることから、単に「オスカー」とも呼ばれる。
TVにおける「エミー賞」、舞台における「トニー賞」、音楽における「グラミー賞」と同列の存在。毎年2月に授賞式が行われる。
受賞結果が興行成績やキャリアに多大な影響を及ぼすため、この賞を獲得することは、映画に携わる全ての俳優・監督・クリエイターにとって最高の栄誉となっている。
数少ない日本人受賞者は以下の通り。
- 黒澤明(1952年 外国語映画賞「羅生門」、1976年 外国語映画賞「デルス・ウザーラ」、1990年 名誉賞)
- 宮崎駿(2003年 長編アニメーション賞「千と千尋の神隠し」)
- 加藤久仁生(2009年 短編アニメーション賞「つみきのいえ」)
- 滝田洋二郎(2009年 外国語映画賞「おくりびと」)
- 坂本龍一(1988年 作曲賞「ラストエンペラー」)
- ワダ・エミ(1986年 衣装デザイン賞「乱」)
- 石岡瑛子(1993年 衣装デザイン賞「ドラキュラ」)
- ミヨシ・ウメキ(1958年 助演女優賞「サヨナラ」)
演技に対する評価でこの賞を獲得しているのはミヨシ・ウメキただ一人である。
なおノミネートを受けた人物も以下に記す。ノミネートだけでも栄誉にあたる。
- 黒澤明(1971年 外国語映画賞「どですかでん」、1981年 外国語映画賞「影武者」、1985年 監督賞「乱」)
- 宮崎駿(2006年 長編アニメーション賞「ハウルの動く城」)
- 市川崑(1958年 外国語映画賞「ビルマの竪琴」)
- 山田洋次(2004年 外国語映画賞「たそがれ清兵衛」)
- 渡辺謙(2004年 助演男優賞「ラストサムライ」)
- 菊地凛子 (2007年 助演女優賞「BABEL」)
- 山村浩二(2003年 短編アニメーション賞「頭山」)
- 辻一弘(2007年 メイクアップ賞「もしも昨日が選べたら」、2008年 メイクアップ賞「マッド・ファット・ワイフ」)
- 石岡瑛子(2013年 衣装デザイン賞「白雪姫と鏡の女王」)