概要
「チューインガム」は、味の付けられたゴム状の物質を噛んで風味を楽しむ菓子である。「ガム」と略される。
一般的な形状として、板ガムと粒ガムがある。ガムは、キャンディーやチョコレートと並んで一般的な間食として好まれているほか、食後に口内をすっきりさせる手段としても用いられる。
味は、口内をすっきりさせる目的のため、ミント系が多いが、ほかにも間食の目的では様々なフルーツフレーバーなものも増えている。
歴史
アジアやアフリカの原住民の間では、古くから木の葉や種子を噛む習性があったとされている。西暦300年頃、メキシコ南部からグァテマラやホンジュラスなどの中央アメリカにはサポディラと呼ばれる巨木が生えていて、この木の樹液のかたまり(チクル)を噛む習慣から始まったといわれている。
この風習はインディアンやヨーロッパの開拓者たちに受け継がれていき、19世紀末にアメリカ人によってチクルに甘味や香料を加えて商品化したことで世界に広がっていった。